【香港日帰り旅行完全ガイド】費用は？格安弾丸ツアーで観光を満喫！

朝出発して夜帰国する 「香港日帰り旅行」 なら、有給休暇を使わず週末だけで気軽に海外を楽しめます。

ただし 「楽しいけど流石に疲れる」 との体験談もあるとおり、体力勝負の弾丸ツアーになる点は覚悟しましょう。

本記事では、日本在住者向けに 「香港日帰り」 を実現するための最新ノウハウを徹底解説します。

格安航空券やツアー情報も交え、「香港日帰り旅行」 の魅力を存分にお届けします。短い時間でも香港を思い切り楽しむコツを押さえて、次の週末は憧れの香港へ弾丸トリップしてみませんか？

香港日帰り旅行の魅力

香港日帰り旅最大の魅力は、「短時間で非日常を味わえる」ことです。

また、日帰りなら 宿泊費が不要 なので旅費を大幅節約できます。高級ホテルが多い香港でホテル代を気にせず遊べるのは大きな利点です。【日帰り＝宿泊なし】のため、旅行中の荷物も最小限で身軽に行動できるメリットもあります。

身ひとつでフットワーク軽く動けるので、タイトな行程でも効率よく観光を詰め込めるでしょう。

さらには、週末だけで往復できる気軽さから「思い立ったが吉日」でプランを実行しやすい点も魅力です。

もちろん、強行スケジュールゆえ体力的なハードさは避けられません。しかし 非日常感と達成感 は格別で、短期間でも「香港に行ってきた！」という充実した満足感が得られるでしょう。

日常を飛び出し、弾丸旅行のスリル と香港のエネルギッシュな空気をぜひ味わってみてください。

羽田・成田・関空・新千歳・福岡発：日帰り香港フライトは可能？

日本各地から香港への直行便は多数就航していますが、日帰り旅行を実現できるかは空港ごとに異なります。

早朝出発便や深夜帰国便を駆使すれば0泊往復も可能ですが、空港の運用時間やフライト本数によっては難しい場合も。2025年6月時点の主要空港別状況とスケジュール例を解説します。

羽田発：深夜便＆早朝便で日帰り可能◎

結論：羽田発なら香港日帰りは十分可能です。 羽田空港は24時間運用の強みを活かし、香港線でも深夜出発・早朝到着のフライトが設定されています。特にLCCの 香港エクスプレス(HK Express) は羽田発着で深夜便を含む複数便を運航しており、羽田を真夜中に出発して香港に早朝到着、深夜に香港発の便で翌朝羽田帰着という芸当が可能です。

例えば、

上記のようなスケジュールで 現地滞在約18～20時間 を確保でき、まさに弾丸日帰り旅が実現します。

羽田発着路線はJALやキャセイパシフィックなど大手も含め1日数便ありますが、日帰りを狙うならLCC深夜便の活用が鍵です。

なお早朝6:35発の便（香港エクスプレスUO622便など）も運航されていますが、これに乗る場合は深夜の空港アクセス手段や前泊も検討しましょう。

▶ワンポイント： 羽田発深夜便を使う場合、往路は終電後の出発となるため空港までの移動手段に注意。深夜バスやタクシー、マイカー利用＋空港駐車場などを計画してください。また復路が早朝羽田着の場合、到着時間によっては公共交通機関が動き出すまで空港で待機が必要になる点も覚えておきましょう。

成田発：早朝便ありだが当日帰国は困難△

結論：成田発の日帰り香港は現状かなり難しいです。 成田空港からもキャセイや香港エクスプレス等が直行便を運航していますが、空港の深夜運用制限により深夜便がなく、同日中に往復するスケジュール調整が厳しくなります。 2025年に香港エクスプレスが成田線を増便し、新たに 成田朝8:10発→香港12:40着 のフライトが就航しました。往路は早朝に成田を出て昼過ぎには香港入りできるため滞在時間を長く取れます。しかし問題は復路で、成田空港は23時～翌朝6時頃まで発着制限があるため、深夜香港発→早朝成田着という便が設定できません。

現状、成田発着の香港行き最終便は夕方～夜発が一般的で、当日中に香港を出ると 現地滞在は数時間程度 になってしまいます。

そのため成田利用で日帰りを実現するには、往路は成田→復路は羽田着 といった空港を跨いだプランや、成田発朝便＋翌日早朝成田着(別日)で0泊2日とする工夫が必要です。ハードルが高いため、日帰り香港旅行に関しては成田発は 「基本的に不向き」 と心得てください。

▶ワンポイント： 「どうしても成田発着で日帰りしたい！」場合、成田発の朝便で香港入りし、深夜発羽田行き便で翌朝帰国する 変則プラン があります。この場合、往路と復路で異なる空港を利用するため移動計画が複雑になりますが、成田の朝便と羽田の深夜便を組み合わせれば0泊弾丸旅自体は可能です。ただし航空券は別々に手配する必要があり遅延時のリスクも高まるため、上級者向けの荒業といえます。

関西発：関空24時間運用で0泊弾丸旅行可能◎

結論：関空発なら香港日帰りが十分可能です。 関西国際空港は24時間オープンの強みがあり、深夜・早朝発着の国際線も多く設定されています。香港線についても、LCCの Peach（ピーチ） や香港エクスプレス、キャセイパシフィック航空などが多数運航しており、便数も豊富です。そのため羽田同様、深夜便の活用で長時間現地に滞在できます。

具体的なスケジュール例：

上記はPeachや香港エクスプレスの組み合わせ例ですが、現地に約12時間滞在 でき、日帰り旅程として現実的です。他にも関空発20～21時台 → 香港着深夜、翌深夜香港発 → 翌朝関空着という 丸1日フル滞在プラン（滞在20時間超） も、関空なら空港泊なしで完結します。

▶ワンポイント： 関空発着は深夜便利用でも空港アクセスしやすい点が魅力です。関空展望ホールに併設のファーストキャビン（簡易ホテル）や24時間営業のコンビニ・ラウンジがあり、早朝深夜の出発前後も過ごしやすくなっています。関空利用者限定の深夜早朝ホテルプランなどもあるので、前後泊を上手に活用して体力温存すると良いでしょう。

新千歳発：直行便はあるが日帰りは非現実的×

結論：新千歳発の香港日帰りは現実的ではありません。 札幌(新千歳)～香港間には香港航空などが直行便を運航していますが、フライトスケジュール上どうしても日帰りは困難です。飛行時間は片道約6時間弱と長く、さらに新千歳空港は深夜閉鎖されるため夜間の発着便がありません。

例えば香港航空の札幌→香港直行便は 新千歳午後発→香港夜着、復路は 香港昼発→新千歳夜着 といったダイヤで、同日往復は不可能です。

▶ワンポイント： 新千歳利用者で弾丸旅を狙うなら、成田・羽田や関空発の深夜便に札幌から前日乗り継ぎ、復路も翌日国内線乗継ぐ形で 「0泊3日」 の超強行軍にする手があります。しかし移動コストや負担が大きいため、コスパを考えるとおすすめしません。素直に宿泊ありプランで余裕を持って楽しむほうが無難でしょう。

福岡発：フライト時間短め、工夫次第で日帰り可△

結論：福岡発はプラン次第で日帰り往復が可能です。 福岡～香港間の直行便飛行時間は約3時間半～4時間と、日本から最も所要が短い路線の一つです。航空会社は香港エクスプレスや香港航空、キャセイパシフィック航空などが運航しており、便によっては深夜発着のスケジュールも存在します。

ポイントは福岡空港の運用時間です。福岡空港は24時間空港ではありませんが、比較的遅い時間まで離着陸が可能です。実際に 福岡21:15発→香港翌日4:30着 の深夜便が設定された実績があります。

この便を利用すれば前夜に出発し香港に早朝到着、当日夕方の便で帰国するといった 0泊2日プラン が一応成立します。

例として、

このスケジュールなら香港に約10時間滞在できます。ただし復路便の時刻によっては夕方早めに切り上げる必要があり、観光可能時間はそこまで長くありません。また福岡発の最終便は夕方～夜発が多く、朝出発・深夜帰着の弾丸往復は羽田や関空ほど容易ではないのが現状です。

▶ワンポイント： 福岡発で日帰りするなら、行きを前夜便・帰りを夕方便 として機内泊する0泊2日パターンが現実的です。幸い福岡～香港は距離が近い分、機内での仮眠時間も短く済みます。翌日仕事がある場合など体力的には厳しいですが、「土曜の朝香港着・日曜夜福岡帰着」であれば月曜出勤に間に合うため、週末弾丸旅行として検討する価値はあるでしょう。

格安日帰り旅行の費用目安・節約術

香港日帰り旅行の予算 は、選ぶ航空会社や過ごし方によって幅がありますが、おおまかに 6～10万円程度 が一つの目安です（航空券代+現地費用込み）。内訳と節約ポイントを詳しく見てみましょう。

航空券代

最も大きな割合を占めるのが国際線航空券代です。LCCを利用すれば往復2～3万円台も十分狙えます。

例えばPeachの弾丸セールでは関空～香港往復が20,000円台から販売されることもあり、香港エクスプレスのセールで東京～香港往復が約3万円程度だった例もあります。【早期予約＆セール期間】を狙うのが鉄則です。

対象期間
予約可能期間：2025年3月10日（月）11:00 ～ 3月11日（火）23:59 (日本時間)

対象旅行期間：2025年3月17日（月）～2025年7月10日
URL：今回のセールは成田・羽田・仙台・静岡・名古屋線が対象です。

一方、JALやキャセイパシフィックなどフルサービスキャリアは往復5～7万円前後と割高なので、日帰りなら断然LCC利用がおすすめです。

空港までの交通費

日帰りの場合、早朝深夜のフライトに合わせて空港アクセスする必要があり、場合によっては前後泊やタクシー代が発生します。

例えば羽田深夜便なら自家用車で空港駐車場を利用する、関空早朝便なら前泊プランのあるカプセルホテルに泊まるなど、交通手段を工夫しましょう。

終電が無い時間帯はどうしても費用がかさみがちなので、交通費も含めた総額で予算管理することが大切です。

現地交通費

香港国際空港～市内の移動は「エアポートエクスプレス(AE)」が速く便利ですが片道HK$115≒2,000円ほどします。

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乗車にはICカードの オクトパスカード を使うと便利で、初回デポジットHK$50＋チャージ分で利用できます。未使用残高とデポジットは帰国前に払い戻し可能なので無駄がありません。

食事代

日帰り旅行では食事回数も限られます。香港は屋台メシから高級店まで幅広いですが、安く抑えるならローカルな茶餐廳(チャーチャンテン)やフードコート、マーケットの屋台飯がおすすめです。

朝の点心は大衆的な飲茶茶楼なら一人HK$50～100（900～1,800円）程度、ランチの麺類やチャーハンもHK$40～60前後と日本と大差ない値段で本場の味が楽しめます。

ミシュラン掲載の安旨点心で有名な「添好運（Tim Ho Wan）」なども一品HK$20台からあり、B級グルメ中心なら食費は合計2,000～3,000円程度に収まるでしょう。

観光費用

主要観光スポットの入場料やアクティビティ代もチェックしておきましょう。

幸い、ビクトリアピークの展望自体は無料（ピークトラムは往復HK$88≒1,580円）、シンフォニー・オブ・ライツ鑑賞も無料、女人街の散策も無料です。

強いて言えば香港ディズニーランド（日帰りで行く人もいます）の1日券が大人HK$799～（約14,000円）と高額ですが、今回紹介するモデルコースでは割愛しています。

通信費など

短期旅行では、SIMカードやWi-Fiレンタル代も節約ポイント。

香港国際空港や市内各所で無料Wi-Fiが整備されているので、重度のネット利用をしないならポケットWi-Fiを借りずに済ませる手もあります。必要な場合でも1日数百円程度からレンタル可能です。

以上を踏まえると、格安航空券をうまく手配できれば 総予算3万円台前半も十分可能 です。

例えば「LCC往復25,000円＋現地1万円（食事3千円・交通5千円・お土産等2千円）」で合計35,000円程度に収まります。

香港で日帰り観光におすすめのモデルコース

限られた時間で香港を満喫するには、効率的な観光プランが欠かせません。

ここでは「朝～夜の滞在で香港の定番を一通り味わう」モデルコースを例として紹介します。

◆モデルコース例 (朝5時香港着～夜23時発の場合)

◆モデルコースのポイント：

上記は一例ですが、朝は香港島・昼は九龍側・夜は再び香港島方面を見る というように、エリアをまとめて移動回数を減らすのがポイントです。ピークなど山の上は午前の方が視界がクリアな傾向がありますし、女人街は夕方以降が盛り上がります。時間帯ごとに最適な場所を選ぶことで、短時間でも効率よく名所を押さえられます。また「これだけは外せない」という優先事項を決めておき、それ以外は状況に応じて柔軟に省略するくらいの心構えがちょうど良いです。全てを詰め込み過ぎると移動だけで終わってしまうので、メリハリと割り切りが弾丸旅行成功のコツと言えます。

大手旅行会社（HISやJTB）格安日帰りツアーと個人旅行はどちらがお得？

香港日帰り旅行を計画する際、旅行会社のパッケージツアーを利用すべきか、それとも個人手配で行くべきか迷う人もいるでしょう。それぞれのメリット・デメリットを比較してみます。

パッケージ日帰りツアーの特徴

大手旅行会社（HISやJTBなど）では、0泊弾丸旅行の商品が設定される場合があります。

このツアーは香港に入国せず数時間でとんぼ返りする内容で、旅行代金は76,000円（燃油サーチャージ・諸税別）という高額設定でした。極端なケースですが、一般に 日帰りツアー商品は割高になる傾向 があります。

ツアーの利点としては、航空券＋現地送迎＋観光プランがセットになっており手間がかからないこと、緊急時も添乗員や現地係員のサポートが受けられる安心感が挙げられます。

HISなどでは日帰りではなくとも 「午前発・深夜帰着の弾丸スケジュールツアー」 が販売されていることがあります。これらは実質0泊2日プランに近く、観光付きで効率重視の内容です。

また前述のようにコスト面でも、同じ内容を自力手配すればもっと安く済むケースが多いです。添乗員同行や貸切バス代などが含まれる分、 「楽だけど高い」 のが日帰りツアーと心得ましょう。

個人手配の特徴

一方、航空券や現地計画を自分で組む 個人旅行 の場合、自由度と安さが最大の魅力です。

「女人街が思いのほか楽しいから予定を延長しよう」「疲れたから予定を切り上げて空港に直行しよう」といった判断も自在です。

費用面でも、航空券＋最低限の現地交通費・食事代だけで済むため非常に経済的です。旅行会社に払う手数料等も不要で、極論 LCC往復2万円＋αで香港を経験できる わけですから、コストパフォーマンスは抜群でしょう。

特に日帰り香港の場合、フライト遅延やトラブル発生時のリカバリーも自分で行わねばなりません。団体ツアーなら振替便や最悪宿手配も旅行会社が対応しますが、個人旅行では航空会社カウンターで英語交渉する場面もありえます。

また 弾丸スケジュールの管理（各移動の時刻確認やチケット購入など）も全て自己責任となります。

まとめると、「多少割高でも楽に安全に行きたい人」にはツアー、「手間を惜しまず安く自由に楽しみたい人」には個人旅行が向いています。

最近はネットで何でも予約できますし、SNSやブログで先人の弾丸記録も山ほど見つかります。ぜひ本記事も参考に、あなたに合ったスタイルで香港日帰り旅行を実現してください。

香港主要観光スポットの所要時間と移動手段

限られた時間で効率よく巡るには、各スポットの滞在目安やアクセス方法を把握しておくことが重要です。香港日帰り旅で立ち寄りやすい主要スポットについて、概要と所要時間、アクセス方法をまとめました。

ヴィクトリア・ピーク（山頂）

… 香港島最高峰の展望スポット。超高層ビル群と湾岸の壮大な景色が望め、昼夜問わず人気です。山頂のピークタワーにはレストランや土産店もあり。【所要約2時間】(往復交通時間含む)。

アクセス：中環より山頂トラム(ピークトラム)で約7分。料金HK$88往復。始発7:00～深夜まで運行。時間節約にはタクシー直行も可（中環から約20分）。ピークトラム駅は朝9時前後が比較的空いています。

女人街（レディースマーケット）

… 旺角エリアに夕方～夜出現する長さ約500mの露店街。衣類・バッグ・アクセサリーなど格安商品が並び、観光客にも有名です。値切り交渉OK。【所要1時間～】(買い物次第)。

アクセス：MTR旺角駅E2出口すぐ。営業時間はおおむね16:00頃～23:00頃。日曜・祝日は地元客も多く非常に混雑するのでスリに注意。

尖沙咀プロムナード（星光大道）

… 九龍尖沙咀の海沿い遊歩道。香港島の摩天楼夜景を望むベストスポットで、映画スターの手形が並ぶ星光大道もあります。20時の光のショーもここから鑑賞可能。【所要30分～】(夜景待ち含め適宜)。

アクセス：MTR尖沙咀駅から徒歩5分(看板に従い海方向へ)。埠頭のClock Tower（旧尖沙咀駅舎時計台）も近い。ベンチあり、売店やトイレも完備。

スターフェリー

… ヴィクトリア港を渡るレトロな二階建てフェリー。尖沙咀～中環/湾仔を約10分で結び、運賃HK$3程度という激安交通機関です。移動しながら景色も楽しめるので観光に最適。【所要片道10分】(+待ち時間数分)。

アクセス：尖沙咀埠頭or中環埠頭から乗船。頻発(日中は5～10分毎)。チケットは窓口かオクトパスカードタッチで。

オープントップバスナイトツアー

… 九龍市内のネオン街を2階建てオープントップバスで巡るツアー。看板スレスレを走るスリルと煌びやかな街並みが病みつきに。女人街や旺角界隈を一周し30～40分程度。【所要約1時間】(集合・降車含む)。

アクセス：旅行会社経由で予約可。HISなどの現地オプショナルツアーで催行あり。集合は尖沙咀18:00発など。日本語ガイド付きでHK$200前後～。

香港ディズニーランド

… ランタオ島にある夢の国。日帰りで全エリア制覇は難しいですが、人気アトラクションは朝イチから動けば主要どころを回れます。【所要丸一日】(欲張らず数時間も可)。

アクセス：MTR東涌線から迪士尼駅下車(中環から約30分)。パーク営業時間は日による(概ね10:30～19:30など)。日帰りで行く場合、他の観光との両立は難しいのでディズニー一本に絞る覚悟で。

上記以外にも、廟街ナイトマーケット(テンプルストリート) や オーシャンパーク、ランタオ島の大仏(天壇大仏) など魅力あるスポットは多々あります。しかし日帰りでは時間的に厳しいため、訪問候補は厳選しましょう。「あれもこれも」は欲張りすぎ禁物です。

移動手段の基本は、短距離は徒歩、中～長距離は鉄道(MTR)やタクシーを併用すると効率的です。MTR網は香港中に張り巡らされており、尖沙咀～中環間など主要エリア間は数分おきに運行、渋滞もなく確実です。タクシーも日本に比べ割安で初乗りHK$27～(約500円)なので、3～4人なら電車より安上がりの場合もあります。時間との天秤で適宜タクシーも活用しましょう。ただし香港島・九龍間のタクシー移動はトンネル渋滞が読めないため、フェリーやMTRを優先したほうが無難です。

訪問に必要なビザ・入国条件と注意点

パスポートの残存有効期限は 「滞在日数＋1ヶ月以上」 推奨とされますので、日帰りとはいえ出発前に期限チェックはお忘れなく。

入国時には、機内で渡される入境カード(Arrival Card)に必要事項を記入し、パスポートとともに提示します。

日帰り旅行の場合、入国審査官から「滞在日数は？」と聞かれることがありますが「当日夜の便で帰国します」と答えれば特に問題ありません。不安であれば復路航空券のEチケット控えを印刷しておくと安心です。

香港入国時には指紋採取や顔写真撮影が実施されます。また日本帰国時に必要な書類等は、2023年以降、香港発は陰性証明やワクチン証明も一切不要となりました。

治安や安全面では、香港は比較的安全な都市ですがスリ・置き引きなどの軽犯罪はゼロではありません。特に日帰り旅行者は大きな荷物を持たない分警戒を怠りがちですが、パスポートと財布は肌身離さず管理しましょう。

抗議デモ等が発生しているエリアには近づかないなど現地ニュースにも目を配ることが大事です。

衛生面やマナーでは、水道水は飲用に適さないためミネラルウォーターを購入してください。街中でのポイ捨て・喫煙・飲食物の持ち込み禁止場所など、香港は規則に厳しく違反すると罰金もあります。

地下鉄や公共施設では日本以上にマナー遵守が求められますので注意しましょう。

最新の渡航ルール・為替・物価トレンド

2025年現在、香港への渡航ルールはコロナ前とほぼ同じ状態に戻っています。

ワクチン接種証明や出発前後のPCR検査、入境後の隔離などは一切不要で、マスク着用義務も撤廃されています。飛行機に乗って通常どおり入国審査を受ければすぐ観光が始められます。

ただし日本帰国時にVisit Japan Webへの事前登録などは必要ですので、日本側の入国プロセスは確認しておきましょう。

為替レートに関しては、香港ドル(HK$)は米ドルと連動した通貨で、近年は円安傾向もあり 1HK$＝約18～19円前後 と推移しています。数年前までは1HK$＝14～15円台だったため、日本人旅行者にとって香港の物価は相対的に3割近く割高に感じられるかもしれません。

とはいえ香港現地の物価自体は、大きなインフレは起きておらず安いものは安いままです。

街中のローカル食堂で食べる麺類やチャーハンは40～60HK$(700～1,100円)程度、MTR初乗りは4HK$弱(70円)と、日本の都市部と大差ない水準です。

ただし観光客向け施設（例えばピークトラムの料金が年々値上がりしている等）は多少上昇傾向にあります。「円安×物価高」で財布のひもは緩めになりがちなので、予算には余裕を持って両替・チャージしておくと安心でしょう。

両替は空港より市中の両替商のほうがレートが良い場合が多いです。

ただ、日帰り旅行では両替の時間さえ惜しいので、日本円現金は最低限にしてクレジットカードや電子決済を活用するのも一案です。

最後に、2025年現在注目すべきトピックとして、香港と中国本土の往来規制緩和があります。

香港から高速鉄道で深圳など本土都市へノービザで日帰り旅行できる施策も進んでいます。もし香港日帰り旅に慣れてきたら、次は「深セン・マカオを絡めた超弾丸ツアー」なんてチャレンジも夢ではありません。

まずは香港単独日帰りを成功させ、自信をつけてみてください。

香港日帰り旅行Q&A ～よくある疑問集～

Q1. フライトが遅延・欠航したらどうなりますか？
A. 弾丸旅行最大のリスクがこれです。まず遅延の場合、現地滞在時間が削られるだけでなく、帰国便に間に合わなくなる恐れもあります。欠航ともなれば日帰り成立は不可能です。こうした事態に備え、航空会社の連絡先や代替便情報を事前に調べておきましょう。LCCの場合、次の便が翌日以降になるケースもあり、その際は 現地で1泊延長 せざるを得ません。幸い日本人はビザなしで滞在延長できますので、慌てず航空会社カウンターで振替便を手配してもらってください。海外旅行保険に加入し、欠航時の補償（臨時宿泊費など）が出るようにしておくと経済的ダメージを和らげられます。

Q2. 日帰りだと手荷物はどうするのがベスト？
A. ベストは 機内持ち込みの小さなリュック1つ だけで行くことです。日帰りなら着替えも最小限で済みますし、お土産もそんなに大量には買えません。大きな荷物は移動の妨げになるだけなので、預け荷物0個で身軽に動きましょう。どうしてもコインロッカー等を使いたい場合、香港駅や九龍駅に有料ロッカーがあります。ただし空きが限られるため過信禁物です。必要なもの（財布・パスポート・モバイルバッテリー等）だけ持ち歩き、荷物は極力持たない工夫をしてください。

Q3. 空港や機内での仮眠はどう取るべき？
A. 行き帰りのフライトおよび空港での待ち時間は、睡眠時間に充てましょう。特に帰国便の機内では アイマスクや耳栓を持参 してでも寝るくらいの意気込みで。香港国際空港には無料のリクライニングチェアやシャワー施設（有料ラウンジ利用含む）もあります。早朝着で市内交通開始まで時間がある場合、空港のベンチで横になる旅行者も多いです。羽田空港にも仮眠スペースやシャワールームがあるので、出発前後に短時間でも休息を取ると疲労が段違いです。「仮眠できるところでは積極的に寝る」 これが弾丸旅行成功の秘訣です。

Q4. 日帰りでも香港のお土産は買えますか？
A. はい、空港や短時間立ち寄りで十分購入可能です。人気の定番土産は 「鳳梨酥(パイナップルケーキ)」 や 「杏仁焼菓子」、「XO醤」などがあります。空港の土産店は24時間営業店もあり、帰り際に駆け込みで買えます。ただし市中の方が安く品揃えも豊富なので、女人街などに行くならついでにドライマンゴーや雑貨を買っておくと良いでしょう。機内持ち込み制限に抵触しない範囲で、香港旅行の記念を持ち帰ってください。

Q5. トラブルなく日帰りを終えるコツは？
A. 最大のコツは 「時間に常に余裕を持つ」 ことです。各移動について、計画のさらに1本前の電車に乗るくらいでちょうど良いです。帰りの空港到着も出発2時間前ではなく3時間前行動を目指しましょう。渋滞やチケット売り場の行列など、想定外のタイムロスは必ず発生するものと考えて、予定より早め早めに動くことが重要です。また睡眠不足や疲労で判断力が鈍らないよう、水分補給や栄養補給も適宜行ってください。エナジードリンクや栄養ゼリーを忍ばせておくのも手です。最後に、タイトな旅ほど 「臨機応変さ」 が求められます。全部完璧に回ろうとせず、状況に合わせて取捨選択しながら進めれば、多少計画が狂っても結果オーライになりますよ。

弾丸香港旅行は大変ではありますが、そのぶん達成感もひとしおです。「香港日帰り？まさか！」という周囲の驚きを横目に、ぜひあなたもこの究極の0泊海外トリップを楽しんできてください。