
香港旅行のついでに「マカオにも行ってみたい!」と考える方は多いですよね!
香港から高速フェリーで約1時間、中国本土に隣接するマカオでは、ポルトガル統治時代の面影を残す世界遺産群と豪華絢爛なホテル群という、香港とは一味違う魅力が楽しめます。
日帰りでも主要スポットを押さえられますし、1泊すれば夜景やゆったりした時間も満喫できます。



今回は女子旅(2人組や母娘旅行)やカップルにもおすすめの、香港+マカオ日帰りプランと1泊プラン2通りのモデルコースをご紹介するにゃ。
移動は最も一般的な香港・上環発 ⇔ マカオ・外港(マカオフェリーターミナル)行きフェリーを利用します。


カジノでの賭け遊びはせず、「映える」スポット巡りが中心です。写真映えの優先度は夜景 > 世界遺産系 = ホテル内インテリアとし、悪天候時の代替案も用意しました。
短時間でも安心してマカオ観光が楽しめる「旅の設計図」を、ぜひ旅行計画の参考にしてください。




モデルコース1:日帰りプラン(0泊)
午前:タイムテーブル(例)
時刻 | プラン内容 |
---|---|
07:30-08:00 | 上環の香港マカオフェリーターミナル発の高速船に乗船(ターボジェット等)。マカオ外港まで約1時間。※始発は7:30発、以降30分〜1時間間隔で深夜まで運航。朝は余裕をもって出発を。 |
09:00 | マカオ外港フェリーターミナル到着。入境審査を終えたら、市中心部(セナド広場付近)へ移動します。無料シャトルバス(各ホテルが外港行きを運行)でグランドリスボアなど中心部のホテルへ向かうか、タクシー(約10分)を利用しましょう。 |
09:30 | 歴史地区の中心セナド広場に到着。さっそく世界遺産の街並みを散策します。波打つ石畳が美しい広場や「民政総署」などを背景に写真撮影を楽しみましょう。 |
09:45 | 広場に面した聖ドミニコ教会(世界遺産)に入ってみましょう。鮮やかなバロック様式の内部は無料で見学可能です。朝の静かな教会で荘厳な雰囲気を味わえます(雨天時の避難先にも◎)。 |
10:00 | 聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊)に到着。マカオ観光の象徴である美しいファサードを目に焼き付けましょう。16世紀建立の教会正面だけが残る迫力の遺構で、壁面の精緻な彫刻は必見です。階段が68段と少し急なので、歩きやすい靴で訪れてください。 |
10:30 | 聖ポール天主堂跡の背後にあるモンテの丘(モンテ要塞)へ上がり、マカオ市街を一望します。晴れていればマカオタワーや遠くのコタイ地区まで見渡せ、写真映えしますよ。※併設のマカオ博物館はリニューアルのため休館中でしたが今は開館しているのでそちらもぜひ。 |


| 11:00 | 小休憩タイム。セナド広場付近の老舗カフェで名物のエッグタルトを味わいましょう。例えばマーガレット・カフェ・エ・ナタ(瑪嘉烈蛋撻店)は行列必至の人気店です。焼きたてサクトロのエッグタルトは、歩き疲れた体に染み渡るおいしさ!テイクアウトして広場のベンチで食べてもOK。


| 12:00 | ランチタイム。マカオ料理またはポルトガル料理を楽しみます。世界遺産の聖ポール天主堂跡から南へ下り、時間があれば媽閣廟(A-Ma寺院)方面へ移動しましょう(タクシー約10分)。媽閣廟近くの老舗レストランリトラル(Litoral)では、マカオ名物のアフリカンチキンやポルトガル風シーフードライスなど郷土料理がいただけます。移動が難しければセナド広場周辺でポークチョップバーガー(豚カツサンド)などのB級グルメを手軽に味わうのもありです。
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午後:フォトジェニックに楽しむプラン
午後は最新スポット巡りと夜景鑑賞がテーマです。まずはマカオ半島からタイパ島のコタイ地区へ渡り、テーマパークのように豪華なホテル群を覗いてみましょう。
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移動はタクシーが手っ取り早いですが、カジノホテルの無料シャトルバスも活用できます。例えばサンズ系列なら、外港フェリーターミナル近くのサンズ・マカオからコタイのベネチアンやパリジャン行きシャトルが出ています。時間に余裕があれば無料バスでお得に移動しましょう。
■コタイ地区で巨大ホテル巡り(14:00頃〜):世界最大級のホテル「ザ・ベネチアン・マカオ」に足を踏み入れると、そこは豪華な宮殿空間!館内ショッピングモール「グランドキャナルショップス」には本物そっくりの青空天井と運河があり、ゴンドラがゆったり行き交います。


ヨーロッパの街角のような映えスポットで記念写真をどうぞ。運河沿いのカフェで一休みしながら、贅沢な非日常を満喫できます。また、お隣の「パリジャン」にはパリのエッフェル塔を半分に縮小した塔が建ち、外観撮影にぴったり。塔展望台(有料)からコタイのホテル群を見渡すのもロマンチックです。
さらに時間が許せば、新しくなった「シティ・オブ・ドリームズ」内の水上ショー劇場や、デジタルアート展示「チームラボ・スーパーネイチャー」(ヴェネチアン隣接、11~19時営業)をのぞいてみるのも良いでしょう。チームラボの没入空間は天候に左右されず写真映えも抜群です。



この2つは家族づれにはかなりいいと思う!




■マカオ半島へ戻り夜景スポットへ(18:00頃〜):夕方になったらマカオ半島に戻りましょう(タクシーで15〜20分)。旅の仕上げはやはり「マカオの夜景」です!日帰りでも最後にひと目、マカオのきらめく夜景を目に焼き付けましょう。
おすすめはマカオタワーからの360度パノラマ夜景。タワーの展望台は223mの高さで、床下が透けるガラス床のスリルも楽しめます。香港のビクトリアピークにも負けない絶景に、思わずうっとりするはずです。


なお、マカオタワー展望台の営業時間は通常、平日10:00–19:00/土日祝10:00–20:00(時期により延長・変更あり)。最新情報は事前に確認してください。タワーに上らなくても、直下のサイヴァン湖広場(Sai Van Lake Square)やナンヴァン湖畔の Anim’Arte Nam Van、マカオ科学館プロムナードから、ライトアップされたタワーと湖面の夜景を楽しめます。
■香港へ帰還(21:00〜22:30頃):最終フェリーの時間に合わせ、タクシーでフェリーターミナル(外港)へ向かいます。遅めの便を予約しておけば、夜景鑑賞後でも余裕を持って帰れます(外港発香港行きは深夜近くまで運航)。
フェリー乗り場にはショップやフードコートもある(でもかなりしょぼい)ので、少し早めに着いてお土産を買ったり軽食を取ったりしても良いでしょう。出国審査を終え、乗船したら約1時間で香港に到着。充実のマカオ日帰り旅、お疲れ様でした!
雨天・視界不良時のプラン調整
旅行当日が雨や霧の場合は、以下のように行動パターンを調整しましょう。
- 午前中が雨:屋外の世界遺産巡りは無理せず、雨をしのげる室内スポットから先に回ります。例えば到着後すぐタクシーでコタイ地区のベネチアンに向かい、午前中はホテル内で過ごすのも手です。ベネチアンの屋内運河やショッピングモールなら雨に濡れずに楽しめます。雨が上がったタイミングでマカオ半島に戻り、セナド広場〜聖ポール天主堂跡を散策しましょう。また、セナド広場近くの新馬路(サンマロー)周辺にはポップな土産物店や屋内市場もあるので、雨宿りがてら立ち寄ってみてください。
- 午後~夜に悪天候:夕方以降も雨・霧で夜景が望めない場合は、屋内エンタメに切り替えます。マカオタワーからの眺望が期待できないなら、思い切ってタワー訪問をキャンセルし、代わりにコタイ地区で開催中の大型ショーを鑑賞するのもおすすめです。2025年5月に5年ぶり復活した水上ショー「ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」はマカオ定番の必見エンターテイメントです。迫力満点のショーで雨の憂鬱も吹き飛ぶでしょう。ただし上演日は事前予約が必要な人気公演なので、旅行前にスケジュールをチェックしてください。他にも、ホテル内の無料パフォーマンス(例:ウィン・マカオの「プロスペリティ・ツリー(黄金樹)」ショーは毎日正午~夜10時まで1時間ごと開催)や、カジノ併設のアーケードでショッピングを楽しむのも手です。「雨の日でも退屈しない」のがマカオ観光の良いところ。天気に合わせて臨機応変に予定を組み替えましょう。
モデルコース2:1泊プラン(1泊2日)
1日目 午前:タイムテーブル(例)
時刻 | プラン内容 |
---|---|
08:30 | 上環フェリーターミナル発の高速船でマカオへ出発(朝は混雑しやすいため事前予約推奨)。9:30頃マカオ外港着。入境後、市中心部へ移動(無料シャトルまたはタクシー利用)。 |
10:00 | セナド広場に到着。世界遺産の街並みをのんびり散策します。日帰りプランと同様に聖ドミニコ教会〜聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊)へ歩きますが、1泊プランでは時間に余裕がある分、周辺の細い路地も探検してみましょう。たとえば恋愛巷(ラブレーン)と呼ばれる可愛らしい小路や、地元で人気のクッキー店鉅記餅家でのお買い物など、気の向くままに寄り道を楽しんで。 |
11:30 | 聖ポール天主堂跡まで来たら、引き続きモンテ要塞に登って市街を一望します。写真好きなら、要塞からの景色はマストです。午前中の澄んだ空気の中、歴史地区と高層ビル群のコントラストをカメラに収めましょう。 |
12:30 | セナド広場周辺に戻りランチ。老舗レストランソルマー(Solmar)でポルトガル風マカオ料理にトライするのはいかが? 創業1962年の老舗で、名物のアフリカンチキンやシーフードたっぷりのジャンバラヤ風炊き込みご飯などが評判です。午後もまだ歩くので、休憩しつつしっかりエネルギー補給しておきましょう。 |
1日目 午後〜夜:
■世界遺産+αを欲張り観光(13:30〜):午後は引き続きマカオ半島の観光スポットを巡ります。まずは南へ足を延ばし、マカオ最古の寺院媽閣廟(マァコッミュウ)へ(セナド広場からタクシーで約5分)。香煙ただよう歴史あるお寺で旅の無事をお参りしましょう。近くのマカオ海事博物館(※2025年現在営業中)などに立ち寄るのもありです。


次に、海沿いを北上しながらマカオタワー方面へ。タワーは夜に備えてこの時間は下見程度に留め、隣接するマカオ科学館や観音像など周辺のスポットを眺めて回ります。時間に余裕があれば、19世紀中葉のモール屋敷(モン・ハの砦)や、世界遺産の教会群(聖ラザロ教会や聖オーガスチン教会など)を訪ねても良いでしょう。1泊プランなら、主要どころ以外のスポットにも足を延ばせるのが魅力です。
■ホテルにチェックイン(16:00〜):夕方になったら一旦ホテルにチェックインしましょう。宿はマカオ半島内でもコタイの大型ホテルでもお好みで。女子旅・カップルには奮発して5つ星ホテルに泊まるのも人気です。たとえばコタイのザ・ヴェネチアンやギャラクシーはテーマパークのような充実度で、宿泊自体が観光の一部に。ホテルのプールやゴージャスな部屋でひと休みし、夜に備えて着替えやメイク直しをしておくと◎です。
■ナイトタイム(18:00〜):夜はマカオの華とも言えるエンタメと夜景を思いきり楽しみましょう!まず、19時台までにコタイ地区へ移動します。目的は先述の「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」ショー。事前予約した回に合わせ、会場のあるシティ・オブ・ドリームズへ向かいましょう。専用円形劇場で繰り広げられる水上アクロバットは圧巻の一言。約80分間、夢見心地の時間を過ごせます。ショー終演後は会場近くのホテルでディナーや軽食を。例えばシティ・オブ・ドリームズ内のレストランや、隣接するヴェネチアンのフードコートで夜食を楽しめます。
ショーを見ない場合は、夜景鑑賞ドライブに出かけるのもおすすめです。タクシーをチャーターして、マカオ半島の南端ペンニャ教会(聖堂)の丘まで行ってみましょう。ここは知る人ぞ知る夜景の穴場スポット。静かな丘の上から、ライトアップされたマカオタワーや橋の光が水面に映るロマンチックな眺めを独占できます。その後、ウィン・パレス(コタイ)名物の空中ゴンドラに乗り、噴水ショーを空から鑑賞するのもユニーク。夜のコタイはまさに眠らない街ですので、散策しているだけでもワクワクしますよ。
■就寝(23:00〜):ホテルへ戻り、旅の疲れを癒やしましょう。窓から見える夜景を眺めながら一日を振り返れば、旅の思い出もひとしおです。
2日目 午前:
■朝のマカオを散歩(9:00〜):ゆっくり起床したら、チェックアウト前に朝の街を散策します。もしコタイ地区のホテルに泊まったなら、シャトルバスでタイパ村(旧市街)へ行ってみましょう。石畳の小路にカラフルな住宅が並ぶタイパ旧市街は、フォトジェニックなスポットが点在します。
朝食代わりに大利来記(タイレイロイケイ)のポークチョップバーガーを頬張ったり、エッグタルトの名店ロード・ストウズ(安徳魯餅店)のカフェでコーヒータイムを楽しんだりと、ローカルグルメも満喫できます。




一方、マカオ半島側に宿泊の場合は、ホテル周辺で最後の買い物や写真撮影を。午前中のうちに紅街市(レッドマーケット)などローカル市場を訪れてみるのも面白いでしょう。また時間があれば、ギア要塞(松山砦)へケーブルカーで登り、青空の下で白亜の灯台と景色を眺めるのも爽快です。
■香港へ出発(12:00〜13:00頃):ホテルをチェックアウトし、フェリーターミナルへ向かいます。復路のフェリー時刻に合わせ、余裕を持って移動しましょう(コタイ地区から外港ターミナルへはタクシーで約20分、シャトルバス利用の場合は発車時刻に注意)。出国手続きを済ませ、13時〜14時台の便で香港へ帰ります。たった1泊とは思えない充実感で、香港とは異なるマカオの魅力を存分に味わえたはずです。お疲れ様でした!
夜景NGの場合(プラン調整案)
1泊プランの醍醐味である夜景鑑賞ですが、もし天候不良で夜景が望めない場合は無理せず予定変更しましょう。例えばショー鑑賞を中心に据えるのも一案です。前述のハウス・オブ・ダンシング・ウォーター以外にも、Wynn Macau(ウィン・マカオ)のロタンダで行われる無料ショー。概ね30分おきに「ツリー・オブ・プロスペリティ」と交互に上演。夜を彩る娯楽が満載です。


あるいは夜景の代わりに美食を堪能するのも◎。マカオにはミシュラン星付きレストランから屋台まで多彩なグルメがあります。雨音をBGMにポルトガルワインを嗜みつつディナーを楽しめば、きっと素敵な思い出になるでしょう。夜景はまた次回のお楽しみに取っておき、「雨のマカオ」ならではの過ごし方を前向きに満喫してください。
持ち物・小ワザ
最後に、香港+マカオ旅行をより快適にする持ち物&旅の小ワザをまとめます。
- パスポート必携:香港⇔マカオ間の出入境に必要です。スタンプ欄を空けておきましょう(2013年以降、到着カードの記入は不要。入境時は滞在許可の紙スリップが発行される運用)。
- フェリーチケット事前予約:特に週末や繁忙期はフェリーが満席になることも。オンライン往復予約なら割引もあり、高い確率で席を確保できます。時間変更が可能なオープンチケットを利用する手もあります。
- 現金(HKD)とクレジットカード:マカオでは香港ドルもほぼ等価で使えますが、一部お釣りがマカオ元(MOP)で返ってくる場合あり。小額紙幣を多めに用意すると安心です。カジノやホテルはカード払いOKな所が多いです。
- 歩きやすい靴&身軽な服装:世界遺産巡りは坂道や石段を上る場面が多いです。またホテル館内は広大でたくさん歩きます。スニーカー等で足元を安定させ、荷物もリュック1つ程度に抑えましょう。
- 雨具・日焼け対策:マカオは雨が多く、突然のスコールも珍しくありません。折りたたみ傘やレインコートはマスト。夏場は日差しも強烈なので、帽子や日焼け止めも忘れずに。
- 乗り物酔い止め:フェリーは海況によって揺れます。特に帰りは疲れも出るので、酔いやすい方は薬や酔い止めバンドで対策を。エコノミークラスでもリクライニングシートで比較的快適ですが、心配な人は上級クラスを選ぶ手もあります。
- 無料シャトルバス活用:マカオの主要ホテルは外港フェリーターミナルや国境ゲートとの間で無料バスを運行しています。うまく使えばタクシー代の節約に。乗車時にチップや宿泊証明は不要、誰でも自由に乗れます。ルートと時刻表は各ホテルHPや現地掲示で確認しましょう。
- 通信と地図:街歩きにはオフライン地図アプリを入れておくと安心。公衆Wi-Fiもセナド広場など観光スポットで提供されています(“WiFi GO”など)。言語は広東語・中国語ですが、観光地では英語表示も多く、指さしで概ね乗り切れます。
- その他:カジノ入場は21歳以上のパスポート提示が必要(見学だけなら短時間で)。写真撮影不可エリアもあるので注意。タワーやショーは高さ・音に驚くことがあるので苦手な方は無理せず。
以上、香港発着で楽しむマカオ日帰り・1泊モデルコースをご紹介しました。限られた時間でも工夫次第でマカオの魅力をぎゅっと味わえます。ぜひ自分好みのアレンジを加えて、オリジナルの旅程を作ってみてください。



フェリーチケットだけは、マカオに行けないとにっちもさっちも行かないので事前購入をお勧めします。
以上



