【2025年最新】香港の天気&服装ガイド：月別気温と服装ポイント！ベストシーズンは11月と12月？！

香港旅行の服装選びで悩んでいませんか？香港の服装について検索する人も多いように、今の香港がどんな気候で何を着ればいいか気になりますよね。

本記事では、香港の天気&服装について月別に詳しく解説します。年間の気温傾向や季節ごとの服装ポイントを押さえて、旅行中も快適に過ごせる準備をしましょう。

香港の気候の特徴と服装選びのポイント

まず、香港の気候について基本を押さえましょう。香港は亜熱帯性気候に属し、夏は高温多湿で冬は温暖で乾燥しているのが特徴です。

1～2月頃には強い寒波が来ると市街地でも気温が10℃を下回ることがあり、山間部では霜や氷点下になることもあります。一方で真冬でも雪が降ることは極めてまれです。

逆に夏場は夜になっても気温があまり下がらず、熱帯夜が続く傾向があります。

また、香港には雨季と乾季があります。5月から9月にかけて降水量が増え、年間降雨量の約8割がこの時期に集中します。

台風シーズンも存在し、例年7月から9月を中心に台風が香港付近を通過します。旅行時期によっては天気予報で台風情報も確認しておきましょう。

湿度も比較的低く、日中はカラッと過ごしやすいでしょう。実際、11〜12月の香港は観光にも最適な季節です。

近年の気温動向にも触れておきます。地球温暖化の影響か、香港でも年々気温が上昇する傾向にあります。なんと2024年は香港で観測史上最も暑い年となり、年平均気温は24.8℃に達しました。

12ヶ月のうち11ヶ月で平年を上回る暖かさだったとのことです。

香港の月別平均気温（1991〜2020年平年値）のグラフです。

赤線が平均最高気温、緑線が平均気温、青線が平均最低気温を示しています。グラフからも分かるように、香港では1月が最も寒く平均気温は約16.7℃、7月が最も暑く平均約29.9℃となっています。

夏と冬でこれだけ気温差があるため、旅行時期に合わせた服装選びが重要です。

月別平均気温と服装の目安（早見表）

では、月ごとの平均気温と服装の目安を以下の表にまとめます。各月の平均最低・最高気温（摂氏）と、それに対応した服装の一例を示しました。この表を服装早見表として活用し、渡航時期のコーディネートの参考にしてください。

月	平均最低気温(℃)	平均最高気温(℃)	服装の目安
1月	13.8℃	19.6℃	長袖シャツ＋ジャケット・薄手コート
2月	14.9℃	20.4℃	長袖シャツ＋ジャケット・薄手コート
3月	17.6℃	23.0℃	長袖シャツ＋薄手ジャケット (朝晩用)
4月	21.2℃	26.7℃	長袖中心（日中は半袖可）、羽織り物
5月	24.7℃	29.9℃	半袖シャツ、薄手長袖(冷房対策)
6月	26.7℃	31.9℃	半袖＋薄手長袖(冷房用)、雨具必携
7月	27.2℃	32.6℃	半袖＋薄手長袖(冷房用)、雨具必携
8月	26.9℃	32.5℃	半袖＋薄手長袖(冷房用)、雨具必携
9月	26.2℃	31.8℃	半袖中心、薄手上着(朝晩用)、雨具
10月	23.8℃	29.5℃	薄手長袖、羽織れる上着
11月	19.8℃	25.8℃	長袖シャツ＋薄手ジャケット
12月	15.4℃	21.4℃	長袖シャツ＋ジャケット・薄手コート

※上記の気温は香港国際空港における1991〜2020年の平均値です。近年はさらに気温が高めになる傾向がありますので、最新情報も参考にしてください。

それでは、ここからは月別の詳しい服装ポイントを紹介します。それぞれの月ごとに天気の傾向や体感、具体的な服装例、旅行時のアドバイスを解説します。

11月の香港：気温・服装の目安

概要: 11月の香港は秋から冬への移行期で、一年の中でも特に過ごしやすい時期です。平均気温は約22.8℃、平均最高気温は25〜26℃前後と暖かく、湿度も下がってカラッとしています。

晴れる日が多く雨も少ないため、日中は半袖でも快適なくらいですが、月末に近づくにつれ朝晩は少し冷えるようになります。後半には北風が吹いて肌寒く感じる日もあり、日本の秋に近い気候です。

服装：基本は長袖シャツでちょうど良いですが、特に11月下旬に旅行する場合は薄手のジャケットやカーディガンを用意しましょう。昼間は半袖Tシャツに薄手の上着を羽織る程度でも過ごせますが、夜になると20℃を下回る日もあるので油断は禁物です。例えば日没後にビクトリア・ピークなど高台へ行くと風が強く冷え込むこともあります。脱ぎ着できる服装で調整できるようにすると安心です。

天気のポイント: 11月は台風シーズンもほぼ終わり、雨も極端に少なくなります（11月の月間降雨量はわずか約40mm）。

12月の香港：気温・服装の目安

概要: 12月になると香港もだいぶ涼しくなり、秋から冬本番へと移っていきます。平均気温は約18.4℃で、日中の最高気温は21℃前後、最低気温は15℃前後です。

肌感覚では日本の晩秋から初冬くらいでしょう。天気は引き続き安定しており、降水量も一年で最も少ない水準です。カラッと晴れる日が多く、空気も爽やかで観光しやすい季節と言えます。

服装: 長袖シャツに加えてジャケットが基本スタイルになります。日中は直射日光の下では薄手の上着程度で過ごせますが、朝晩や曇天の日は少し冷えるため薄手コートが欲しくなることもあります。特に風が吹くと体感温度が下がるので、防風性のある上着があると安心です。厚手のダウンなどは必要ありませんが、香港の屋内は暖房が弱いため長袖＋上着程度でも終日着ていることが多くなるでしょう。

天気のポイント: 12月は雨が非常に少なく、連日晴天ということも珍しくありません (Climate of Hong Kong｜Hong Kong Observatory(HKO)｜Climate)。洗濯物が良く乾くシーズンと言われるほどです。このため空気は乾燥気味になります。リップクリームなど保湿できるものを持参すると良いでしょう。また、街はクリスマスシーズンでイルミネーションが綺麗な時期です。夜景鑑賞の際は冷え込むこともあるのでマフラーや手袋があると万全です。

1月の香港：気温・服装の目安

概要: 1月は香港で一年で最も寒い時期にあたります。それでも平均気温は約16.7℃と、日本の春先に近い暖かさです。日中の平均最高気温は19℃程度 まで上がり、日差しがあれば比較的過ごしやすいでしょう。しかし油断は禁物です。寒冷前線の影響で寒波が南下すると10℃以下まで冷え込む日もあります。実際、香港天文台の記録によれば1月には都市部でも気温が5℃前後まで下がった年もあります。特に朝晩や曇っている日は思った以上にひんやり感じるでしょう。

服装: 冬のコートや厚手のジャケットが必要になります。日中暖かい日はライトダウンやウールの薄手コートでも大丈夫ですが、寒い日はしっかり防寒できる上着が役立ちます。また香港では建物内に暖房がほとんどなく、ホテルやレストランでも室温が低めです。長袖のインナーにセーターを重ねるなど、室内でも対応できる服装を心がけましょう。マフラーやスヌードがあると首元が暖かく、防寒に効果的です。

ワンポイント: 1月下旬～2月上旬は旧正月（春節）にあたる年もあり、この時期は現地の人も厚着をします。香港の人々は寒がりな傾向があり、15℃でもダウンジャケットを着ていたりします。現地で浮かない服装という点でも、寒い日は遠慮なく厚手のコートを着用すると良いでしょう。

2月の香港：気温・服装の目安

概要: 2月の香港は寒さのピークが続く時期です。平均気温は約17.7℃で、1月よりわずかに暖かい程度ですが体感的にはほとんど差がありません。日中の最高気温は20℃前後、最低気温は15℃前後と推移します。天気は引き続き雲が多めで、北からの季節風の影響で肌寒い日が多いです。ただし月末になると日差しが暖かく感じられる日も現れ、少しずつ春の気配が近づいてきます。

服装: 基本的に1月と同様の冬装備で臨みましょう。コートや厚手ジャケット、セーターなどを引き続き着用します。特に2月上旬はまだ冷え込むので、帽子や手袋があっても良いくらいです。中旬以降は寒波も少し緩み、晴れれば昼間はコート無しで過ごせる日もあります。しかし朝晩との寒暖差があるため、脱ぎ着しやすい服装がポイントです。厚手のコートを着たり脱いだりして調節できるよう準備しておきましょう。

天気のポイント: 2月は降雨は少ないものの、曇りや霧雨の日が時折あります。湿度がじわじわ上がってくる影響で、夜間や早朝に霧が出ることもあります。視程が悪く肌寒い天候の日は、防水というほどでなくても多少の水滴をはじくアウターがあると安心です。逆に晴れた日は室内外の寒暖差が大きくなるので、上着を着たり脱いだりして体温調節をしましょう。

3月の香港：気温・服装の目安

概要: 3月になると香港は次第に春めいた陽気になってきます。平均気温は約20.3℃と20℃を超え、日中は25℃近くまで上がる日もあります。ただし三寒四温という言葉があるように、春先は気温の変化が大きいです。月の前半は寒の戻りでひんやりすることもあり、特に3月上旬には最高気温が15℃以下にとどまる肌寒い日もあります。一方、3月下旬になると暖かい南風が吹き始め、昼間は初夏のように汗ばむ陽気の日も出てきます。

服装: 春秋用の服装をベースに、状況に応じて調節できるようにしましょう。日中暖かい日は長袖シャツ1枚で十分ですが、朝晩や気温の低い日は薄手のジャケットやカーディガンを羽織ると安心です。3月は服装選びが難しい時期ですが、「重ね着で調節」が合言葉です。例えば半袖Tシャツ＋薄手カーディガン＋ウインドブレーカーというように、脱いでも着ても対応できるようにしておくと良いでしょう。また、この頃から少し蒸し暑さを感じる日もあるので、通気性の良い素材の服だと快適です。

天気のポイント: 3月は湿度が上がり始め、霧や小雨が発生しやすくなります。

特に3月～4月は霧で視界が悪くなり、ビクトリアハーバーのフェリーが欠航することもあるほどです。旅行中も急な霧雨に備え、折り畳み傘を持ち歩くと安心です。

4月・5月の香港：春の服装

春から初夏にあたる4月・5月の香港は、気温がぐんと上がり湿度も高まります。衣替えのタイミングで悩む時期ですが、この頃の服装ポイントを整理してみましょう。

6月〜8月の香港：夏の服装

香港の6月〜8月は真夏のシーズンです。一年で最も暑く湿度も非常に高い時期となります。熱中症に注意しつつ、この夏を乗り切る服装のポイントを見ていきましょう。

夏の服装ポイント: 夏の香港ではとにかく暑さと湿気対策が重要です。汗をかいた衣類が肌に貼り付く不快感を減らすために、通気性・吸湿速乾性に優れた素材（ドライ素材やリネン、生地の薄い綿など）の服を選びましょう。また替えの服を持ち歩くのもおすすめです。屋外観光で汗びっしょりになった場合、宿やトイレでTシャツを着替えれば快適さが段違いです。

そして忘れてならないのが冷房対策です。香港の建物や交通機関内は冷房（エアコン）が非常に強力に効いており、外が35℃でも室内は20℃台前半まで冷えることがあります。「ショッピングモールに入ったら寒くて震えた」なんて話もあるほどです。薄手の長袖シャツやストール、カーディガンなど羽織るものをバッグに忍ばせておきましょう。

また、夏は突然のスコールも日常茶飯事です。折り畳み傘は常に持ち歩き、リュックやバッグも防水仕様かレインカバーを用意しましょう。足元も滑りにくいサンダルやウォーターシューズなどがあると安心です。

特に雨の日の街歩きは道路が滑りやすいので注意してください。

9月・10月の香港：秋の服装

秋の服装ポイント: 9月から10月にかけては、夏物と秋物を上手にミックスすることがポイントです。9月は基本夏寄り、10月は基本秋寄りの装いにシフトしていきます。例えば9月は「半袖＋薄手ジャケット」、10月は「薄手長袖＋ライトジャケット」といった具合です。香港の秋は短く一気に冬に向かうので、特に10月下旬以降に訪れる場合は軽い防寒着も用意しておくと安心です。

まとめ: 香港旅行の服装アドバイス

最後に、香港旅行の服装選びで押さえておきたいポイントをまとめます。

香港の気候と服装について月別に詳しく解説してきました。この記事を参考に、旅行シーズンに合った服装準備を整えてください。しっかり準備していけば、「香港の天気&服装」で困ることなく快適に観光を楽しめるはずです。