【専門店】香港のチャーシュー飯(叉焼飯)徹底解説!焼味の魅力とおすすめ店5選

【専門店】香港のチャーシュー飯(叉焼飯)徹底解説!焼味の魅力とおすすめ店5選
スノーベル

香港旅行でチャーシュー飯は絶対に外せないにゃ。日本のチャーシューとはまるで別物なんだ。

Lisa

スノーベル、チャーシューってラーメンにのってる煮豚でしょ?それが香港だと違うの?

スノーベル

ふふ、いい質問だにゃ。香港や広東圏でチャーシューと言えば叉焼(チャーシュー)、つまり甘辛いタレに漬け込んで炉窯で焼いた焼豚のことにゃ。醤油や砂糖、酒などで作ったタレに漬けた豚肉を串に刺して焼きます(叉焼という名称も、串焼き=フォークで焼くという調理法に由来します)。そして、仕上げにはちみつを塗って照りっとさせる。だから日本の煮豚とは風味も食感も違って、ご飯が進むコク深い味わいなんだにゃ。

Lisa

へぇ~!表面がテリテリでおいしそう!それをご飯にのせた叉焼飯(チャーシュー飯)は香港人にとってソウルフードなんだってね。お腹すいてきちゃった!

スノーベル

香港の街角には燒臘店(シウラープ)っていう焼物の専門店があって、店先にガチョウやチャーシューを吊るして売っているにゃ。庶民的な食堂から高級店まで、いろんな場所で叉焼飯が楽しめるのも香港グルメの魅力だにゃ。さっそく詳しく紹介するにゃ。

香港人にとって叉焼飯はまさに心の味。その人気ぶりは映画にも描かれるほどで、最近の香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』では、飢えた青年に叉焼飯を振る舞うシーンが感動的に描かれました。それほど香港では叉焼飯が特別な存在なのです。

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香港チャーシュー飯とは?焼味(シウメイ)の代表格を解説

香港のチャーシュー飯(叉焼飯)は、一言でいうと「香ばしく焼いた甘辛いチャーシューをたっぷりご飯にのせた丼」です。

日本ではラーメンに入れる煮豚がチャーシューですが、香港では焼き豚の叉焼が本場。

スチュアート

豚肩ロースやモモ肉など赤身の塊肉を特製ダレに漬け込み、炉窯でじっくり焼き上げたものが叉焼です。焼くときには蜂蜜や麦芽糖の甘いタレを表面に塗るため、「蜜汁叉焼」という別名があるほどテリテリの照りが特徴。

甘さとしょっぱさが絶妙に絡み合ったタレが中まで染みた柔らかい叉焼は、白いご飯と相性抜群で思わずかき込みたくなるおいしさです。

香港では、このようなロースト肉料理全般を指す言葉として「焼味(シウメイ)」「焼臘(シウラープ)」があります。

Lisa

どちらも焼き物料理という意味ですが、調理法に違いがあり、「焼味」は肉をそのまま焼き上げるオーソドックスな焼き物で、「焼臘」はタレを何度も塗りながら焼くスタイルを指します。

叉焼はまさに後者で、タレを塗り重ねて焼く焼臘の代表格と言えるでしょう。焼き上がった叉焼は赤褐色に輝き、周りに少し焦げた黒い縁(燶邊)がつくこともありますが、これがまた香ばしくて人気です。

日本のチャーシュー(煮豚)との違いは、その調理法だけでなく味付けにも表れます。

スノーベル

叉焼は醤油・砂糖・オイスターソースや五香粉などを組み合わせた中華醤(タレ)に漬け込んでから焼くため、八角やシナモンの香る独特の風味とコクがあるにゃ。

中には発酵させた豆腐の調味料や紅麹を使って赤く着色する本格派もありますが、最近は健康志向から着色料を使わずナチュラルな色合いの店も増えています。

いずれにせよ、香港の叉焼は「甘味」と「香ばしさ」が際立ち、一度食べたら虜になる奥深い味わいなのです。

香港でチャーシュー飯を食べるには?専門店「燒臘店」と茶餐廳

香港で叉焼飯を食べたいなら、まず街中で目に付く「燒臘店(シウラープ)」を探してみましょう。

これはガラス張りの店先にローストしたガチョウや鴨、チャーシューなど様々な肉を吊るして販売する焼物専門店で、香港らしい風景の一つです。

スチュアート

店内では注文カウンターに並んでオーダーし、焼物(燒味)を白飯にのせた焼味飯(ローストご飯)や、麺の上にのせた叉焼捞麵(チャーシュー和え麺)などを提供しています。

メニューはシンプルで、「叉焼飯ください」のように日本語読みでも注文すればOK。持ち帰り(外賣)もできるので、ホテルにテイクアウトして食べることも可能です。

一方、庶民的な喫茶食堂である茶餐廳(チャーチャンテーン)でも叉焼飯は定番メニューです。茶餐廳の場合、厨房に焼物担当の職人がいる店と、外部の燒臘店から仕入れている店があります。

いずれにせよ、メニューに「叉焼飯」や「叉焼煎蛋飯(チャーシューエッグご飯)」があれば注文してみましょう。

スノーベル

半熟の目玉焼きを叉焼に添えた叉焼飯は、香港ではボリューム満点の人気バリエーションで、上環の孖沙茶餐廳では目玉焼き3つ乗せの豪快な叉焼飯が有名にゃ。

ちなみに価格の目安は、庶民的な燒臘店や茶餐廳なら1杯だいたいHK$30~60(約500~1000円)程度。たっぷりのお肉がのってこの値段は、物価の高い香港にしては良心的と言えます。

一方、ミシュラン星付きの高級店などではHK$100(約1,600円)前後になることもあります。そのぶん素材の質やサービスも一級なので、シチュエーションに合わせて使い分けるとよいでしょう。

なお、多くの焼味店では例湯(リウトン)と呼ばれる日替わり中華スープがセットで付いてきます(サービスの場合もあり)。濃厚な叉焼飯と一緒に、ぜひさっぱりしたスープも味わってみてください。

また、人気店では焼物が早々に売り切れて閉店してしまうこともあります。夕方以降に訪問する際は事前に営業状況を確認しておくと安心です。

【専門店】香港チャーシュー飯おすすめ店5選

香港には叉焼が名物の店が数多く存在し、それぞれ秘伝のタレや焼き方で個性あるチャーシュー飯を味わわせてくれます。

ここでは、その中でも特に評判の高いチャーシュー飯の名店5軒を厳選してご紹介します。

スノーベル

老舗の有名専門店から、地元ローカルに愛される穴場店、さらにはミシュランも認めた名店まで幅広くピックアップしました。各店の場所(Googleマップ)や営業時間、そして混雑状況(行列の有無)もまとめていますので、旅の計画の参考にしてくださいにゃ。

スクロールできます
店名(日本語 / 現地名)エリア(所在地)特徴・ポイントGoogleマップ行列・混雑
再興燒臘飯店(Joy Hing)香港島・湾仔100年以上続く老舗焼味店。屋台(大排檔)から始まった伝統の味を今も守り続ける。秘伝ダレ漬けの肉厚叉焼は蜜がけの甘みと醤油のコクが絶妙で、柔らかながら程よい歯ごたえも残る。一部メディアから「叉焼の代名詞」と評されるほど海外にも名を知られた人気店。地図を見る☆☆ピーク時は行列必至
甘牌焼鵝(Kam’s Roast Goose)香港島・湾仔2014年創業。ローストグース(ガチョウ)で有名なミシュラン星獲得店だが、焼味全般のレベルが高いことで知られる。高品質な豚肉を使った叉焼は脂の甘みと肉の旨味が極上で、とろける食感。金箔をあしらった豪華な一皿が提供されることもあり、まさに贅沢なチャーシュー飯。地図を見る☆☆常に行列あり
新桂香燒臘(Sun Kwai Heung)香港島・柴湾伝統的な炭火焼き製法を守る叉焼の名店。毎朝店内の炉で炭火焼される叉焼を求め、地元客が開店前から行列を作る。薫り高い炭焼きの香ばしさと秘伝タレに加えた玫瑰露酒の華やかな風味が肉に染みわたり、他では味わえない深いコクが魅力。半焦げの黒い燶邊(焦げ目)も良いアクセント。著名歌手などファンも多く、「香港最高」の呼び声も高い。席数数席のため基本は持ち帰り推奨。地図を見る☆☆常に行列あり
龍邦燒味小廚(Lung Bun)香港島・上環オフィス街で働くローカルに愛される焼味食堂。厚切りカットされた叉焼とカリカリの焦げ目が特徴で、肉汁が閉じ込められジューシーさ満点。皮パリの焼鴨やクリスピーな乳豬も評判が高く、一皿で2種類楽しめる双拼飯にする人も多いです。もちろん三拼飯(三種盛り)にして叉焼・燒鵝・燒肉の全部盛りにすることもできます。昼時は店頭に長蛇の列ができる人気ぶりだが、提供はスピーディーで回転は早い。地図を見る☆☆昼は行列あり
榕哥燒鵝(Wing Gor)九龍・旺角ほか名料理長・榕哥(ヨンゴー)氏が手掛ける新鋭チェーン店。伝統の技法で作る金賞受賞叉焼と独創の陳皮燒鵝(陳皮ガチョウ)が二枚看板。燒鵝には20年以上熟成させた陳皮(みかん皮)を含む十数種の厳選素材で下味を付けるこだわりようで、その芳醇な香りが肉に移って唯一無二の美味しさを生みます。梅頭肉(一番質の良い肩ロース)を使った叉焼は脂と赤身のバランスが秀逸でとろける柔らかさ。近年SNSでも話題になり、多店舗展開で比較的入りやすく深夜まで営業しているのも嬉しいポイントです。地図を見る☆ときどき待ち

※行列評価:☆=比較的待たず入店可、☆☆=混雑時は要待ち覚悟

1. 再興燒臘飯店(Joy Hing Roasted Meat)-地元が誇る叉焼の王道

香港でチャーシュー好きなら必ず名前が挙がる有名店が、湾仔(ワンチャイ)にある再興燒臘飯店です。

湾仔(ワンチャイ)にある再興燒臘飯店

創業は清朝末期(1900年前後)と伝わる老舗中の老舗で、元は屋台(大排檔)から始まりました。

スチュアート

店頭には吊るされた焼物が並び、その場でぶつ切りにしてご飯に盛り付けてくれます。看板メニューの叉焼は秘伝ダレに漬け込んだ肉厚の肩ロースを丁寧に焼き上げており、戦前製造の古い炉窯を使い温度計に頼らず職人の勘だけで焼くという伝統の技法を今も守っています。

蜜がけの甘みと醤油のコクが絶妙に調和した柔らかな肉質ながら、程よい歯ごたえも残っていて、噛むごとにジュワッと旨みがあふれます。

あまりの美味しさに「再興は叉焼の代名詞」と海外メディアが評したほどで、地元常連のみならず世界中の美食家が押し寄せる人気ぶりです。

店内は20席ほどと手狭で相席当たり前。ランチや夜市(ディナータイム)には店外に行列ができますが、回転は早く、持ち帰り客も多いので意外とスムーズに順番が来るでしょう。

Lisa

どうしても並びたくない場合は15時以降のアイドルタイムを狙うのがおすすめです。叉焼飯(1杯だいたいHK$40前後)の他、しっとりジューシーな油鶏(チキンの醤油煮)やパリパリの焼豚(クリスピーポーク)との三寶飯(焼物3種盛りご飯)も人気。

ミシュランガイドに載ったこともあり、観光客向けに英語メニューも用意されています。

2. 甘牌焼鵝(カムズ・ローストグース)-ミシュラン星付きの名門で贅沢チャーシュー

ミシュラン1つ星を2015年以降キープし続けている名店甘牌焼鵝(Kam’s Roast Goose)は、焼味を高級料理の域に高めた存在です。

甘牌焼鵝(カムズ・ローストグース)-ミシュラン星付きの名門で贅沢チャーシュー

もともと有名店「鏞記(ヨンキー)」創業者の孫が開いたお店で、看板メニューは店名通りのガチョウの丸焼き(ローストグース)ですが、実は叉焼も隠れた名品

Lisa

スペイン産イベリコ豚や上質な地元豚など選び抜いた素材で作る叉焼は、脂のノリと肉質が抜群でとろけるような食感。甘辛いタレが中まで染みて深みのある味わいです。

中には金箔をあしらった豪華な一皿が提供されることもあり、まさに贅沢なチャーシュー飯が楽しめます。

店舗は湾仔の繁華街にあり、こぢんまりした2階建て。お昼時には行列必至ですが、店内は冷房が効いて清潔感もあるので、回転寿司感覚で快適に食事できます。

スチュアート

叉焼飯の価格はHK$100前後と他店に比べ高めですが、高級食材を使った味とミシュラン星店のサービスと考えれば納得でしょう。

ガチョウや焼味の盛り合わせも注文できるので、何人かで訪れて色々シェアするのもおすすめです。旅行中に「ちょっと良い叉焼」を体験したい方はぜひ足を運んでみてください。

3. 新桂香燒臘(サンコイホン)-炭火焼きの香り!通も唸る行列叉焼店

香港島の東端・柴湾(チャイワン)エリアにある新桂香燒臘は、「香港一美味しい叉焼」と称えるファンも多い、知る人ぞ知る名店です。

創業者が古典的な製法にこだわり、炭火による直火焼きで叉焼を焼き上げているのが最大の特徴。毎朝店内の炉で炭火焼された叉焼が出来上がると聞きつけた常連たちが列を作り、焼きたてを求めて店先は大賑わいになります。

Lisa

香ばしい炭焼きの薫り、そして特製タレに加えられた玫瑰露酒(ローズリキュール)の華やかな香りが豚肉にしっかり移り、他では味わえない深い風味を楽しめます。

叉焼は脂身の少ない部分からトロトロの五花肉(バラ肉)まで揃いますが、初めてならぜひ半肥瘦(パンフェイソウ)(脂身と赤身半々)を試しましょう。

炭火で表面がこんがり焼かれた叉焼は焦げた部分(燶邊)のほろ苦ささえ旨みに変わり、脂の甘さと相まって思わず頬が落ちます。

スチュアート

メディア露出は少ないものの、香港の人気歌手エイソン・チャン(陳奕迅)や女優も足繁く通うなど著名人にもファンが多い名店です。場所柄観光客にはやや行きづらいですが、MTR柴湾駅から徒歩10分ほど。

店はテイクアウト中心で席数もわずかしかないため、行列に並んででも持ち帰りで入手するのが確実です。

4. 龍邦燒味小廚(ロンボン)-厚切りトロ旨チャーシューに舌鼓

上環(ションワン)エリアのオフィス街に店を構える龍邦燒味小廚は、地元の働き人たちに大人気の焼味食堂です。

龍邦燒味小廚(ロンボン)-厚切りトロ旨チャーシューに舌鼓

昼どきになるとパリッと焼いたガチョウやトロトロの焼豚を求めて近隣のオフィスワーカーが押し寄せ、店頭には長蛇の列ができるほど。

ここの叉焼の魅力は、なんといっても分厚いカットと香ばしい焦げ目にあります。一般的な店の叉焼が薄切りなのに対し、龍邦では厚めに豪快にカット。

Lisa

そのため肉汁が中に閉じ込められ、噛むとじゅわっと溢れるジューシーさが段違いです。表面にはカリッとした黒い焦げ目(燶邊)があり、これがアクセントとなって香ばしさを倍増させています。

店内は庶民的な茶餐廳スタイルで、席に着けば相席も日常茶飯事。愛想は素っ気ないですが提供はスピーディーで、忙しいお昼休みでもパッと美味しい叉焼飯(HK$50前後)を頬張れます。

スチュアート

叉焼以外にも、皮パリの燒鴨(ローストダック)やカリカリの乳豬(子豚の丸焼き)なども評判が高く、1皿で2種類の焼味が楽しめる双拼飯にする人も多いです。

もちろん三拼飯(三種盛り)で叉焼・燒鴨・燒肉を全部盛りにすることもできます。閉店は23時と比較的遅くまで営業しているので、夜食や遅めの夕食にも利用しやすいでしょう。

5. 榕哥燒鵝(ヨンゴー)-新進気鋭!伝統×革新の絶品チャーシュー

近年香港で話題の新星といえば、榕哥燒鵝です。

榕哥燒鵝(ヨンゴー)-新進気鋭!伝統×革新の絶品チャーシュー

旺角をはじめ香港各地に支店を広げている焼味チェーンで、オーナーの榕哥(ロンゴー)氏は数々の名店で総料理長を務めた焼物の達人。

その榕哥が満を持して独立し、生み出した看板メニューが榕哥陳皮燒鵝(みかんの皮風味ローストガチョウ)と金賞伝統叉焼です。

スチュアート

特に叉焼は伝統的な製法を極めた自信作で、コンクールで金賞を受賞した経歴を持ちます。地元の情報サイトでも「伝統叉焼の最高峰」と絶賛され、SNSでも瞬く間に評判が広がりました。

榕哥燒鵝の叉焼は、選び抜いた豚の肩ロース肉(梅頭肉)の一番良い部分だけを使い、適度な脂肪と柔らかい赤身のバランスが秀逸です。

Lisa

秘伝のタレに漬け込みしっとり焼き上げた肉は、噛めばとろけるような柔らかさながら旨味が濃縮されており、ほんのり感じる陳皮(みかん皮)の香りが上品に鼻を抜けます。

老舗の味わいを踏襲しつつも現代的なクオリティ管理で安定した美味しさを提供しているため、観光客にも自信を持っておすすめできます。

各店舗とも比較的広く清潔で、朝7時~深夜24時頃まで営業しているため時間を問わず利用可能です。人気店ですが店舗数が多い分、行列はそこまで長くならないのも嬉しいポイントです。

チャーシューだけじゃない!香港の焼味いろいろ(ガチョウ・鴨の丸焼き)

ここまで香港の叉焼(チャーシュー)に焦点を当ててきましたが、焼物好きならぜひその他の焼味メニューもチェックしましょう。

燒臘店の店頭には叉焼と並んで様々な肉が吊るされています。例えば、黄金色に輝く燒鵝(シウオー)は若いガチョウの丸焼きで、ぱりぱりの皮と濃厚な肉汁がたまりません。

黄金色に輝く燒鵝(シウオー)は若いガチョウの丸焼きで、ぱりぱりの皮と濃厚な肉汁がたまりません。

老舗鏞記(ヨンキー)が有名ですが価格は高めで、最近は先述の甘牌焼鵝や榕哥燒鵝といった新勢力も人気です。なお、ガチョウではなく鴨を丸焼きにした燒鴨(シウアップ)も庶民的によく食べられています。

鴨を丸焼きにした燒鴨(シウアップ)

ガチョウより身が小ぶりで価格も手頃ですが、皮の香ばしさとジューシーな肉の旨味は負けず劣らずです。さらに、パリッと焼いた豚バラ肉の燒肉(シウヨッ)は噛むとじゅわっと肉汁が染み出す逸品。

パリッと焼いた豚バラ肉の燒肉(シウヨッ)

皮を泡立てて極限までクリスピーにした乳豬(ラウジュー)こと乳飲み仔豚の丸焼きは、特別な宴席で供されますが、庶民的な店でも一人前から提供していることがあります。

皮を泡立てて極限までクリスピーにした乳豬(ラウジュー)こと乳飲み仔豚の丸焼き

また、真っ赤なチャーシューと対照的に茶色くテリのある油雞(ヤウガイ)というメニューも目にするでしょう。これは醤油ベースのタレで煮込んだ鶏肉で、しっとりとした食感が特徴です。

油雞や白切雞(蒸し鶏)は焼味の中でもさっぱり系で、濃厚な叉焼や燒鵝と組み合わせて雙拼飯(二種盛りご飯)にする人も多いです。

もちろん三拼飯(三種盛り)で叉焼・燒鵝・燒肉を全部盛りにすることもできます。欲張りな焼味ファンにはたまりませんね。

Lisa

このように、香港の焼味は叉焼飯一つとっても奥が深く、他の焼物との組み合わせでも楽しみ方が無限に広がります。ぜひ色々な焼味を食べ比べて、自分好みの組み合わせを見つけてみてください。

余談ですが、叉焼飯にトロトロの炒り卵ソースをかけた滑蛋叉焼飯(ワッダンチャーシュー飯)など、創意工夫あふれるアレンジメニューを出す店も登場しています。

香港人の叉焼愛ゆえ、今後も新しい焼味の楽しみ方が生まれてくるかもしれません。

香港式チャーシューをおうちで!簡単レシピ紹介

旅行から帰った後もあの香港の叉焼の味が忘れられない……そんなときは、日本でも手に入る調味料で香港式チャーシューに挑戦してみましょう。

専門店のように炉窯や吊るし焼きはできなくても、オーブンやフライパンで雰囲気はかなり再現できます。ここでは基本的な叉焼の漬けダレ(チャーシューだれ)と調理手順をご紹介します。

叉焼の漬けダレ(例):醤油、砂糖、蜂蜜(または麦芽糖)、オイスターソース、甜麺醤、五香粉、酒、にんにく、生姜 など

家庭で作る場合、これらを適量混ぜ合わせて豚肩ロース(脂身適度ありのブロック)にすり込み、ビニール袋に入れて半日~一晩ほど冷蔵漬け込みします。

漬け込んだ肉は室温に戻してから、オーブンで焼くかフライパンでじっくり蒸し焼きにしましょう。途中、漬けダレを何度か表面に塗り重ねることで本場風の照りと風味を出せます。

火が通ったら仕上げに蜂蜜を塗って数分焼き、照りを出したら完成です。焼きあがった叉焼はラップに包んでしばらく休ませるとしっとり柔らかくなります。

あとは熱々のご飯にのせて、お好みで焼いた青菜や半熟卵を添えれば、自家製叉焼飯のできあがり。

なお、香港のスーパーには叉焼醤(チャーシューソース)という瓶詰め調味料が市販されています(李錦記など)。

漬けダレ代わりにこれを使えば手軽に本場風の味付けになりますので、気に入った方はお土産に買って帰るのも良いでしょう。

まとめ:香港に行ったら叉焼飯を食べ尽くそう!

香港のチャーシュー飯(叉焼飯)は、屋台発祥の庶民的な味からミシュランが認める洗練の逸品まで、実に奥深いグルメです。

専門店のガラスケースに吊るされた叉焼にかぶりつけば、甘辛いタレとジューシーな豚肉が渾然一体となって至福の時間を味わえるでしょう。

ぜひ旅行中はHigh & Low(庶民派と高級店)両方の叉焼飯を食べ比べて、自分好みの一杯を見つけてみてください。ローカルな焼味店でビニール袋入りの叉焼飯を頬張るのも良し、夜景を眺められるレストランで上品な叉焼を味わうのも良し。

きっと香港旅の思い出に残ること間違いなしの一品です。

最後に、今回ご紹介したお店以外にも香港には叉焼の名店が点在しています。

例えば、北角の強記飯店(ビブグルマン掲載)や、中環の老舗鏞記、深水埗の地元人気店祥興なども時間があれば訪れてみる価値ありです。

Lisa

香港の奥深い焼味ワールドをぜひ存分に堪能してくださいね。ちなみに濃厚な叉焼飯のお供には、ぜひ香港式の奶茶(ミルクティー)凍檸茶(レモンティー)など冷たい飲み物を。喉を潤しつつ、最後まで美味しく食べられます。

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