【和食】香港でおすすめの本格日本食グルメ完全ガイド｜居酒屋・寿司（鮨）・ラーメンや安いチェーン展開企業まで

実は香港は「日本食天国」と呼んでも過言ではなく、在住日本人はもちろん、日本食好きの香港人にも愛されるお店がたくさん！

本記事では香港 日本食 おすすめ情報をたっぷり詰め込み、ラーメン・寿司・居酒屋・スーパー・チェーン店とカテゴリ別にご紹介します。

香港でラーメン三昧！本格ラーメンを楽しむ

博多発祥の一風堂

例えば博多発祥の一風堂は香港に約7店舗を展開し（銅鑼湾、セントラル、尖沙咀など主要エリアを網羅）、濃厚とんこつスープが現地でも大人気。

「白丸」「赤丸」など日本と同じメニューが楽しめます。行列嫌いで知られる香港人も並ぶほどですから、その本格ぶりがうかがえますね。

博多の一蘭

同じく博多の一蘭も香港に進出し話題沸騰。味集中カウンターまで日本そのままで、「ラーメンに集中できる！」と香港人にもウケています。

香港の一蘭ラーメンの値段は？

値段は張りますが、それでも一蘭は連日満席。深夜まで営業している店舗もあり、飲んだ後の締めラーメンに利用する香港人も多いです。味やクオリティは日本と寸分違わず、高いお金を出しても食べたいと感じさせる魅力があるのでしょう。

東京発蔦（Tsuta）

芳醇な醤油スープが自慢で、価格は一杯HK$100〜HK$200程度と高級ですが、「香港でもミシュラン級ラーメンが味わえる！」と話題になりました。

カラシビ味噌ラーメン：鬼金棒

SOBA HOUSE 金色不如帰

SOBA HOUSE 金色不如帰は、筆者は日本の新宿御苑店で食べた時に衝撃を受けました。まさかの香港にも店舗があり行ってみましたが、新宿御苑の7掛けくらいの味でしたね。

SOBA HOUSE 金色不如帰が正式名称ですが、香港では「Ramen House Konjiki Hototogisu」でした。

その他

香港独自のラーメン文化も見逃せません。2010年代に香港で創業し、一大ブームを巻き起こした豚王（Butao Ramen）は、濃厚豚骨スープと秘伝の黒マー油で大人気に。

オーナーは香港人ですが日本から取り寄せた食材で作る本格派で、今や香港を代表するラーメン店のひとつです。また、香港人シェフが日本で修行を積んで開いた個人経営の店も多く、豚骨 VS 鶏白湯、日本直送 VS 現地アレンジなど競争が激しいのも香港ラーメン界の特徴です。

このように、香港では日本さながらのクオリティのラーメンが味わえます。

香港で寿司三昧！回転寿司から江戸前鮨まで

お次は寿司（鮨）。香港における寿司人気は凄まじく、本格江戸前からカジュアルな回転寿司まで幅広い選択肢があります。

実は香港には約3,800軒もの日本食レストランがあり（※全レストランの約14%！）、中でも寿司屋の人気はトップクラス。

香港の高級寿司店では日本と同等かそれ以上のクオリティを楽しめます。

「すし志魂（Sushi Shikon）」「鮨さいとう」

ミシュラン三つ星に10年連続で輝く「すし志魂（Sushi Shikon）」や、あの「鮨さいとう」の海外支店（現在休業中との噂もありますが）など、世界トップレベルの江戸前寿司を提供する店が存在します。

ただしお値段も超一流で、夜のおまかせコースは一人あたりHK$3,500～4,000（約6〜7万円）という世界最高峰クラス。

日本の本店以上に高額ですが「香港でこれだけの鮨が食べられるなら安い」という富裕層もおり、特別な接待や記念日に利用されているようです。

「中環の鮨佐瀬」「すし酒井」

とはいえ毎回そんな高級店ばかり行けませんよね。普段使いには中価格帯～安価な寿司屋も充実しています。

中環の鮨佐瀬も日本人板前が握る本格寿司で、予算HK$500〜$800程度で満足できると駐在員に人気です。「尖沙咀のすし廣」、「銅鑼湾の鮨こう」は残念ながら閉店してしまいましたね。厳しい。

また、すし酒井のような日本の名店系列も進出し、「香港でこの味が！」と話題になりました。「銀座おのでら」は閉店・・・。

こうした店ではネタの多くを日本から空輸し、新鮮な本マグロや旬魚を提供しています。香港は日本の食品最大の輸入先地域ということもあり、魚介の鮮度は安心ですね。

一方、安くて美味しいお寿司を気軽に食べたいときは回転寿司チェーンの出番です。

スシロー（香港名: 壽司郎）

香港には日本発の回転寿司チェーンが次々上陸し、香港人の寿司観さえ塗り替えました。特にスシロー（香港名: 壽司郎）の人気は爆発的です。

2019年に香港1号店（九龍エリアの佐敦）をオープンすると「リーズナブルな寿司がほとんど無かった香港に革命が起きた！」と大行列。

オープン当初は2〜3時間待ちも当たり前で、その後も出店攻勢が続き、現在では香港内に約14店舗も展開しています。

スシロー旋風に刺激されるように、他の回転寿司チェーンも香港で存在感を放っています。

元気寿司（Genki Sushi）

元祖・香港回転寿司といえば元気寿司（Genki Sushi）。実は1990年代から香港にあり、当時は「寿司＝高級」の常識を打ち破ったパイオニアです。

今では香港各地に50店舗以上を構える最大手で、ローカルにも長年愛されています。

香港発祥の板長寿司（Itacho Sushi）

また、香港発祥の板長寿司（Itacho Sushi）も忘れてはいけません。日本語名ですが創業は香港で、職人が握る本格寿司を1カンから注文できる独自スタイルが特徴。

1貫HK$8〜HK$20台で提供し、新鮮なネタを少しずつ味わえるとあって、地元の寿司通や日本人にも評判です。

はま寿司

さらに2023年には、ゼンショーグループが手掛けるはま寿司も香港に初上陸しました。1号店（佐敦）にはオープン直後から長蛇の列ができ、「この値段でこの寿司が食べられるなんて！」と地元メディアでも話題に。

はま寿司の今後の多店舗展開にも期待がかかります。そして「次はくら寿司はいつ香港に来るの？」という声もちらほら。

争鮮（Sushi Express）

さらに香港特有の寿司事情として、テイクアウト専門の格安寿司チェーンも人気です。台湾発の争鮮（Sushi Express）は握り寿司一貫をHK$3〜5という激安価格で販売し、「香港で一番安い寿司」と言われます（店舗によっては回転寿司形式もあり）。

最後に、ちょっとユニークなところでは日本のディスカウントストアドン・キホーテ（Don Don Donki）。実はドンキ店内のフードコーナーで握り寿司セットが販売されており、10貫入りでHK$140前後。

刺身用の魚や寿司ネタも手に入るので、自宅で手巻き寿司パーティをする在港日本人もいるようですよ。

それでは、香港にある主な寿司チェーンと特徴を一覧にしてみましょう。

現地の日本人いわく「海外で寿司食べるなら香港が一番」との声もあるほど。香港在住のあなたも、ぜひお気に入りの一店を見つけてみてくださいね。

香港で居酒屋気分！おすすめ居酒屋スポット

お腹が満たされたら、次は一杯飲みたくなるもの。香港には日本式の居酒屋も数多く存在し、会社帰りの日本人や香港人で賑わっています。香港における和食居酒屋のおすすめのお店をいくつかピックアップしてみましょう。

尖沙咀：老舗居酒屋「京笹（きょうささ）」

まず紹介したいのは尖沙咀にある老舗居酒屋「京笹（きょうささ）」。

創業から37年以上という香港随一の大衆酒場で、日本人駐在員が贔屓に通う有名店です。

昭和レトロな雰囲気の店内で、刺身や焼き鳥など定番メニューを楽しめます。値段も日本の居酒屋と大差ない感覚で飲み食いできるので、「香港でこんな庶民的な居酒屋があったのか！」と感動する方も。

場所柄、日本人と香港人客が半々くらい混じり合っており、ローカルに愛される日本居酒屋として知られています。

「元気一杯」

同じく尖沙咀エリアには「元気一杯」という新進気鋭の居酒屋も人気です。

宮崎県の食材を使った郷土料理風メニューが売りで、ランチは唐揚げ定食などボリューム満点、夜は炭火焼やチキン南蛮に舌鼓を打つお客さんでいっぱい。

店名通り活気ある雰囲気で、価格も尖沙咀にしてはリーズナブルと評判です。ミラモールという商業施設内にあるため清潔感もあり、女性客やファミリーにも利用しやすいですね。

「八海山」

尖沙咀の「八海山」は新潟の地酒「八海山」を冠した居酒屋で、なんと3時間飲み放題HK$138という破格プランを提供（3名以上のグループ限定）して話題になりました。

安く飲める居酒屋はある？

まず挙げたいのが前述の京笹。老舗ながら価格設定は良心的で、刺身の盛り合わせがHK$70前後（約1,000円）など、日本の居酒屋と大きく変わらない印象です。

店内には年季の入った提灯がぶら下がり、まるで日本の大衆酒場にタイムスリップしたような雰囲気もGOOD。「ここだけ昭和だ…」とほっとする在住日本人も多いとか。

次に元気一杯。こちらはランチの定食がHK$80台～と安く、夜も一品料理がHK$30〜50台中心で量もしっかり。尖沙咀という一等地でこの価格は破格で、連日“安サラリーマン”（笑）たちで大賑わいです。まさに安くて美味しい居酒屋として重宝されています。

このように、香港でお酒を楽しむには日本式居酒屋がもってこいです。安さを求めるなら古参の大衆居酒屋やランチ活用、逆に雰囲気や質重視なら高級居酒屋・バーもあります。

銅鑼湾の「京おでん まさ」など、おしゃれな和食バー的なお店も増えているので、その日の気分で使い分けてくださいね。

日本の食材が恋しい！香港の日本食スーパー事情

＜AEON＞香港全域に12店舗以上を展開する唯一の日系食品スーパー

まず筆頭はイオン（AEON）。旧ジャスコとして昔から香港に根付き、現在は香港全域に12店舗以上を展開する唯一の日系食品スーパーです。

日本と同じ売り場スタイルで、生鮮コーナーには日本産の肉や魚が用途別に薄切り・切り身で並びます。

米もコシヒカリやあきたこまち等が買え、醤油や味噌など調味料も日本同様の品揃え。

価格も「日本より少し高いかな？」程度で、安心感には代えられません。太古（Taikoo）や紅磡（ホンハム）など日本人居住エリアに店舗があることもあり、駐在妻たちの強い味方です。

ドン・キホーテ（Don Don Donki）

次に挙げるのは、近年急成長中のドン・キホーテ（Don Don Donki）。2019年に遂に香港上陸を果たし、現在では尖沙咀、中環、銅鑼湾、荃灣、将軍澳など各地に店舗を構えています。

日本でもお馴染みのディスカウントストアですが、香港では生鮮食品から総菜、コスメや日用品まで幅広い品揃えで大人気。

特に食料品は「毎日レジに行列」ができるほど地元民にも愛されています。商品によってはAeonより安いものもあり、例えば薄切りの豚肉（しゃぶしゃぶ用）がHK$70以下で買えたりと掘り出し物も。

逆にお寿司10貫セットがHK$140（約2,000円）と「全部が全部激安ではないわね…（涙）」な商品もありますが、それでも24時間営業の店舗が多い利便性は圧倒的です。

SOGO（そごう）

お次はSOGO（そごう）の食品フロアです。銅鑼湾にあるそごう香港の地下食品売り場「Freshmart」は、日本のデパ地下顔負けの充実度。

特に調味料や加工食品の品揃えでは随一で、味噌ひとつとっても十数種類から選べます。値段はAeonよりやや高めですが、「どうせ買うなら良いものを」というときに重宝します。

日本各地の銘菓や駅弁フェアなどイベントも頻繁に開催され、在港日本人だけでなく日本通の香港人でも賑わっています。

APITA（アピタ）

他にも、日本ゆかりのスーパーとしてはAPITA（アピタ）もあります。

もともと日本のユニーグループ系で、現在は太古のシティプラザ内に1店舗のみですが、こちらも日本食品は大抵揃います。フードコートが併設されていて週末は家族連れで賑わい、地元の若者にも人気です。

YATA（ヤッタ）

さらに、ちょっと異色ですがYATA（ヤッタ）というデパート＆スーパーもご紹介。YATAは元は西友が香港に出した店舗で、2000年代に現地資本で「ヤッタ百貨店」として生まれ変わりました（名前の由来は日本語の「やった！」）。

食品だけでなく無印良品的な雑貨まで揃うので、日本の地方都市にあるイオンモール的な雰囲気ですね。日系スーパーとしてはちょっと変わり種ですが、近所にYATAがある方には身近な日本食材入手先です。

もちろん、普通のローカルスーパー（ウェルカムやパークンショップ）でも日本の醤油やインスタント麺、お菓子などは手に入ります。

ただ生鮮食品や専門的な食材はやはり日系スーパーに軍配が上がります。納豆や豆腐、練り物、お米の銘柄指定など「ここは譲れない日本クオリティ！」というものは、迷わずAeonやドンキに行きましょう。

香港で納豆は買える？

香港で日本の食材や商品を買いたいとき、このように多彩な選択肢があります。

困ったときの駆け込み寺としてAeonとドンキ、この2つはぜひ押さえておきましょう。あとは勤務地・自宅近くにあるスーパーを色々覗いてみて、「ここは○○が安い」「ここは△△の種類が豊富」といった自分なりの活用術を見つけるのも面白いですよ。

日本食チェーン天国！あの店もこの店も香港で楽しめる

最後に、香港における日本食チェーン全般の充実ぶりについて触れておきましょう。実は香港は「日系レストラン天国」とも呼ばれ、日本の有名チェーン店がずらり勢揃いしています。

吉野家

例えば日本の牛丼チェーン。香港には吉野家が1970年代末に海外進出第1号店を開店し、今では街中の至る所に50店舗以上があります。

メニューは日本の牛丼だけでなく、香港ローカル向けに中華風の炒め物やスパゲティとのセットなど独自展開していて、まさに香港人の胃袋に合わせた進化を遂げています。

すき家

その吉野家に挑む形で現れたのがすき家。

近年香港で店舗数をぐんぐん伸ばし、若者を中心に「安くてウマい」と評判です。

実際、すき家の行列は今や吉野家以上との声もあり、香港では「牛丼=すき家派」という人も増えてきました。

松屋

モスバーガー

ファストフード系では、ハンバーガーのモスバーガーも香港に進出済み。モスは一度撤退しましたが熱烈なファンの声に応えて再上陸し、現在は数店舗が営業中です。

その他（、お好み焼きの道とん堀、CoCo壱番屋、サイゼリヤ、いきなりステーキ、ペッパーランチ、牛角や安安など）

からあげ専門店のからやま、とんかつのさぼてん、天丼のてんや

また、からあげ専門店のからやまや、とんかつのさぼてん、天丼のてんや、お好み焼きの道とん堀など、日本の庶民派チェーンが次々登場しています。

CoCo壱番屋（カレー）

CoCo壱番屋（カレー）は香港に10店舗以上あり、香港人にも「ココイチ」の愛称で親しまれています。香港限定トッピングの牛焼肉カレーなんてメニューもあり、日本人からすると新鮮ですよ。

日本ではファミレス扱いのサイゼリヤ

また意外なところでは、日本ではファミレス扱いのサイゼリヤ（実は日系ですよね）も香港に多数展開しています。パスタやピザが驚異の低価格で食べられるとあって、学生や若者の溜まり場になっているとか。

いきなりステーキ＆ペッパーランチ

さらに日本発のステーキチェーンいきなりステーキも上陸しましたし、ペッパーランチは香港で若者人気No.3の日系チェーンと紹介されたほど。

焼肉なら牛角や安安（驚安焼肉＝ドンキ系列の焼肉店）

焼肉なら牛角や安安（驚安焼肉＝ドンキ系列の焼肉店）もあり、本当に枚挙に暇がありません。

あの丸亀製麺も！日本でおなじみのチェーン店が「ないものを探す方が難しい」と言える充実ぶり

このように香港では、日本でおなじみのチェーン店が「ないものを探す方が難しい」と言える充実ぶりです。その背景には、日本食人気に加えて香港の外食マーケットの規模・活発さがあります。

日本から来た私たちにとっては当たり前の味でも、海外では新鮮で喜ばれているのを見ると何だか誇らしい気持ちにもなりますね。

香港で生活していると、日本食チェーンのおかげで「日本にいるのと変わらない！」と感じる場面がたくさんあります。たとえば休日のお昼にフラっと丸亀製麺でうどんをすする…なんて、日本と同じルーティンが組めちゃいます。

実際、香港の丸亀製麺では日本未発売の「豚軟骨うどん」なんて限定メニューがあったりして、逆に香港で新発見をすることも。こうした日本食チェーン巡りを楽しむのも、在港ライフの醍醐味かもしれません。

まとめ：香港は第二の「食の日本」！？存分に味わい尽くそう

ここまで、香港で楽しめる本格日本食シーンをラーメン・寿司・居酒屋・スーパー・チェーン店とカテゴリ別にご紹介してきました。情報量たっぷりでしたが、最後までお読みいただきありがとうございます！

異国にいながら日本の味に癒やされる喜びは、在住者ならではの特権かもしれません。

もちろん、日本で食べるのが一番！というお気持ちもあるでしょう。でも時には「香港で頑張る自分へのご褒美」に、ちょっと良いお寿司をつまんだり、日本の懐かしい駄菓子をドンキで大人買いしたりしてみてください。

きっと明日への英気が養われるはずです。そして香港で出会った日本食の新たな一面（香港限定メニューや現地アレンジなど）も、ぜひ楽しんでみてくださいね。