【2025最新】香港地下鉄MTR完全ガイド|乗り方・料金表・路線図・時刻表・クレジットカード利用やアプリまで徹底解説

【2025最新】香港地下鉄MTR完全ガイド|乗り方・料金表・路線図・時刻表・クレジットカード利用やアプリまで徹底解説
Lisa

香港旅行を計画中の皆さん、「移動手段はどうしよう?」と悩んでいませんか?香港はコンパクトな都市とはいえ、観光スポットは点在しています。

そんな時こそ活用したい強い味方が、香港の地下鉄「MTR」です!渋滞知らずで時間通りの運行、清潔な車内と広範なネットワークで、初心者でも快適に移動できます。

本記事では、香港地下鉄MTRの乗り方から料金、路線図、アプリ情報、クレジットカード対応まで網羅的に解説します。

スチュアート

さらに現地在住者目線のコツや注意点、将来開業予定の新路線情報も盛り込みました。限られた滞在時間を有効に使い切りたい旅行者も、出張で訪れるビジネスパーソンも、これを読めば香港の地下鉄を120%使いこなせます。

それではさっそくMTRの世界へ出発しましょう!

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目次

香港地下鉄MTRとは?その魅力と基本情報

香港の地下鉄MTR(Mass Transit Railway)は、1979年開業の香港の主要公共交通機関です。

スチュアート

香港島・九龍半島・新界エリアからランタオ島、ディズニーランド、香港国際空港まで、都市の隅々をカバーする鉄道路線網を誇ります。

現在、重鉄道路線が11路線、郊外の軽便鉄道(ライトレール)を含めると計12の路線で約90以上の駅を結んでいます。

MTRの魅力は何と言ってもその利便性と快適さです。

  • 高速かつ定時運行:地下鉄なので渋滞の影響ゼロ。朝晩のラッシュ時でも2~3分間隔、それ以外の時間帯も5~10分間隔程度で次々と列車が来ます。時刻表を気にせずともスムーズに移動可能です。
  • 安い運賃:初乗り運賃は大人5香港ドル~と日本よりお手頃。たとえば尖沙咀から中環まで乗っても数十円程度です。タクシーより格安なので交通費を大幅節約できます。
  • 清潔・安全:駅構内や車内は常に清潔に保たれ、冷房完備で快適です。セキュリティや防犯カメラもしっかりしており、女性の一人旅でも安心して利用できます。
  • 案内表示が充実:すべての駅・車内案内表示は中国語(繁体字)と英語で表記され、路線図や路線カラーも直感的でわかりやすいです。駅アナウンスも広東語・英語・中国語(北京語)で流れるため、初めてでも戸惑う心配は少ないでしょう。

こうした利点から、MTRは香港市民の日常の足であると同時に旅行者にとっても強い味方です。

主要観光スポットや繁華街のほとんどに駅があり、香港島の夜景スポット巡りも、九龍での食べ歩きも、MTRを使えばラクラク移動できます。まずは乗車に必要なチケットや支払い方法からチェックしていきましょう。

MTRのチケット種類と料金システム

香港の地下鉄MTRには、利用者のニーズに合わせていくつかの乗車券・支払い方法があります。

それぞれ特徴や料金体系が異なるので、滞在プランに合ったものを選びましょう。ここでは主なチケット種類とその概要、料金目安をご紹介します。

シングルチケット(Single Journey Ticket)

シングルチケットは、乗車の度に購入する使い切りタイプの切符です。

日本の地下鉄でいうところの紙の乗車券に近いですが、香港ではプラスチック製のICカード型切符として発券されます。

Lisa

乗車前に自動券売機で購入し、改札入場時はカードリーダーにタッチ、出場時に改札の回収口に挿入して利用します。

  • 料金:乗車区間に応じた区間制運賃です。初乗りは大人5HK$~、子供3.5HK$~で、距離が伸びるほど加算されます。たとえば短距離なら5~10HK$程度、香港島~新界間など長距離では最大で60HK$台(約1000円強)になる場合もあります。※子供は3~11歳が小児運賃、12歳以上は大人運賃が適用されます。
  • 購入方法:券売機の画面で目的駅を選び、乗車券種(大人/子供)と枚数を指定して購入します。紙幣または硬貨で支払い可能ですが、高額紙幣(HK$100以上)は使えない券売機もあるので注意しましょう。券売機は日本語非対応ですが、英語表示があります。
  • おすすめ利用者:滞在中の地下鉄利用がごく数回程度の旅行者や、「記念に切符をとっておきたい」という場合に向いています。ただし毎回券売機に並ぶ手間があるため、短期滞在でも移動が多い場合は後述のICカード利用がおすすめです。

オクトパスカード(Octopusカード)

オクトパスカード(八達通カード)は、香港で圧倒的に普及している交通系ICカードです。日本のSuicaやICOCAと同様、事前にチャージ(入金)しておけば、改札機にタッチするだけで運賃精算ができます。

MTRのみならず、バス・トラム・フェリーなど主要交通機関、コンビニや飲食店の支払いにも使える香港旅行の必携アイテムです。

  • 料金・チャージ:オクトパスカード自体の購入時に150HK$が必要です。このうち50HK$はカードデポジット(保証金)で、残り100HK$が初期チャージ残高として利用できます。デポジットはカード返却時に返金されます。チャージは駅構内のチャージ機や窓口、市内のコンビニで可能です。現金で50HK$・100HK$単位の紙幣を投入すれば追加チャージ完了です(コンビニではレジで「チャージプリーズ」と伝えてお金を渡せばOK)。
  • 運賃割引:同じ区間でも、シングルチケットよりオクトパス利用時の方が運賃が割安に設定されています。例えば大人運賃5.5HK$の区間はオクトパスなら5.2HK$になる、といった具合です(割引額は区間によりますがおおむね数%程度)。頻繁に乗るなら積もり積もってお得になりますね。
  • 利用方法:改札入場時と出場時に、それぞれカードリーダーにタッチするだけです。残高が不足していると改札が開かないので、事前にチャージ残高を確認しておきましょう(改札機のディスプレイに残高が表示されます)。万一残高不足で出場できない場合も心配無用。有人改札の係員に申し出れば現金精算で出場処理してもらえます。
  • おすすめ利用者:香港滞在中に地下鉄やバスを何度も利用する予定の旅行者、切符購入の手間を省きたい方は迷わずオクトパスを入手すべきです。ローカルもみんな使っているので改札でもたつくこともなくなりますし、紙の切符のように紛失の心配も減ります。とにかく快適・スピーディーに移動したい人に一番おすすめの方法です
Lisa

事前に予約して空港でサクッと受け取るのが楽かも。到着ゲートの近くのコンビニで買うにも、あそこいつも混雑してて大変だしね・・・。オクトパスカードはコンビニなどの決済でも使えてとても便利だし、旅行の思い出の品として持って帰りたくなるデザインでもあります!

ツーリスト向け乗車券(1日乗車券・空港セット券など)

旅行者限定で購入できるお得な乗車券もあります。滞在日数や行動範囲によってはこれらを活用するのも良いでしょう。

  • ツーリストデイパス(Tourist Day Pass)24時間MTR乗り放題のフリーパスです(ライトレールも利用可、ただし空港エクスプレスは除く)。初回改札通過から24時間有効で、大人65HK$、子供30HK$という定額料金で地下鉄が乗り放題になります。香港滞在が短期間で「この日は地下鉄を駆使して観光しまくる!」という日に最適です。購入は主要駅の窓口や旅行センターで可能(14日未満の観光客のみ購入可、有効期限は購入日から1か月以内)。
  • エアポートエクスプレス・トラベルパス(AETP):香港国際空港と市内を結ぶ空港快速(機場快線)と、3日間のMTR乗り放題がセットになったパスです。種類は2通りあり、「空港往復 + 72時間乗り放題」が350HK$、「空港片道 + 72時間乗り放題」が250HK$(各デポジット50HK$含む)です。空港アクセスと市内観光をまとめて賄えるので、3日以内の旅行者にはお得になるケースがあります(14日以内の旅行者限定)。購入は空港駅のサービスカウンターなどでできます。
  • ツーリストオクトパス:通常のオクトパスカードとほぼ同様に使えますが、デポジット不要で初期チャージ金額込みのお得なセットになった観光客向けICカードです。例えば大人用は販売価格39HK$で、その中に実際に使えるチャージ残額が付与されています。使い終わったら返金手続きは不要でそのまま記念に持ち帰ることもできます。通常のオクトパスカードより若干割安に利用できるため、短期旅行者には魅力的です。香港国際空港の到着ロビー内セブンイレブンやMTR空港駅の券売機等で購入できます。

クレジットカードのタッチ決済(コンタクトレス決済)

近年、香港MTRではクレジットカードやスマホによる直接タッチ決済も導入されました。

Lisa

これは日本の「モバイルSuica」やロンドンの地下鉄のように、NFC対応のVisa・Mastercard・銀聯などのカードやスマホ(Apple Pay/Google Pay等)を改札機にタッチするだけで乗車できる仕組みです。

スノーベル

これは革命的に楽になったにゃ。ただ、基本的に日本のクレジットカードを海外で使うと外貨取引手数料が3%ほどかかるにゃ。その意味ではオクトパスカードの方がコンビニ決済など細々したものをまとめると良いのかもしれないにゃ。

  • 対応状況:2023年末からサービス開始し、現在(2025年)ではすべての地下鉄路線・駅で利用可能です(ライトレール・MTRバス、一部特別割引を除く)。各駅に水色の表示がある専用改札ゲートが設置されており、そこでタッチ決済が使えます。改札のカード読み取り部にカードやスマホをかざすと入出場できます。
  • 運賃:クレジットカードでの支払い時の運賃は大人オクトパス運賃と同額に設定されています。つまりシングルチケットより割安で、オクトパスと同じ料金で乗れるわけです。ただし子供料金やシニア割引等は適用されません(大人運賃のみ)のでご注意ください。
  • 精算方法:クレジットカード決済の場合、その日の乗車分は一旦まとめられ、後からカード会社経由で引き落とされます(1日1回のまとめ精算方式)。複数回乗っても改札では引き落としされず、日次で合算される仕組みです。利用履歴は後述の専用ポータルサイトで確認できます。
  • 注意点:便利な反面、海外発行カードの場合は為替レートや手数料に留意しましょう。日本のクレジットカードで香港ドル決済すると、カード会社によっては数%の海外利用手数料が発生します。少額の地下鉄運賃にも一律で手数料がかかると割高になる可能性があります。また、改札機にタッチする際はカードケースから出して1枚だけかざすようにしましょう(重ねたままだとエラーになります)。さらに、空港エクスプレス線やライトレールではクレカタッチが使えない点にも注意が必要です。
スノーベル

香港ではオクトパスカードを使う人が多いにゃ。MTRもバスもコンビニも、これ1枚でピッと支払いできて便利なんだにゃ。

Lisa

へぇ~日本のSuicaみたいな感じ?それなら私もオクトパス買った方がいいかな。クレジットカードでも乗れるって聞いたけど、それよりオクトパスの方がいいの?

スノーベル

最近はVisaやMastercardのタッチ決済でも改札を通れるようになったにゃ。ただ短期旅行で数回乗るだけならクレカでも十分だけど…手数料に気をつけるにゃ。カード会社によっては海外利用手数料が別途かかって、結果的に割高になることもあるんだにゃ

Lisa

そっか、知らないうちに手数料取られちゃうのは嫌ね…。オクトパスならそんな心配はないの?

スノーベル

オクトパスは現金チャージ式だから手数料なしで使えるにゃ。しかもMTR運賃も割引料金が自動適用されるからお得だにゃ。デポジット50ドルかかるけど返却すれば戻ってくるし、頻繁に乗るなら断然オクトパスがおすすめだにゃ

Lisa

なるほど~。じゃあ空港着いたらすぐオクトパスカード買うことにする!

スノーベル

良い選択だにゃ。もちろんクレカタッチは切符売り場に並ばず入れるから、ビジネス出張とか短時間の滞在ならクレカ利用もスマートだけどね。旅行で香港を満喫するなら、まずはオクトパスカードを1枚ゲットしておくと安心だにゃ。

チケット・カードのまとめ表

上記のチケット種類と特徴を表にまとめました。自分の旅行計画に合うものを選ぶ参考にしてください。

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券種・カード料金(目安)主な特徴・メリットこんな人におすすめ
シングルチケット(単程票)区間制運賃:大人5HK$~、子供3.5HK$~※距離に応じ上限約66HK$程度都度券売機で購入するIC切符。出場時に回収される使い切りタイプ。短距離移動は安価だが長距離は割高になる。地下鉄利用は数回程度の予定。切符を記念に残したい人。
オクトパスカード(八達通)購入時150HK$(うち50HK$デポジット)運賃はオクトパス割引料金を適用香港の交通系ICカード。チャージ式で地下鉄やバス、買い物まで幅広く利用可。MTR運賃が割引になり、小銭不要で快適。滞在中頻繁に乗り物を使う人。スムーズに移動したい人。
ツーリストデイパス(1日乗車券)大人65HK$、子供30HK$初回使用から24時間、MTR全線とライトレールが乗り放題(空港線除く)。短期集中で観光しまくる日に威力発揮。1日で複数スポットを回る観光客(滞在14日未満限定)。
エアポートエクスプレス・トラベルパス往復+3日乗り放題: 350HK$片道+3日乗り放題: 250HK$(各50HK$デポジット含む)空港~市内の空港線利用と、MTR全線3日間乗り放題がセット。空港アクセスと市内観光をまとめてカバーできる。3日以内の滞在で空港線も利用する旅行者。
クレジットカード(Visa/マスターのタッチ決済)運賃は大人オクトパスと同額※別途カード会社手数料の可能性あり改札の「青い表示」の専用ゲートにカードやスマホをタッチするだけで乗車可能。切符購入不要でスマートだが、子供/シニア割引なし。オクトパスを持たない短期旅行者や出張者。少回数の利用なら手軽。

豆知識:スマホでオクトパスを利用する方法 – 実は、香港のオクトパスカードはスマートフォンに取り込んでモバイル版として使うこともできます。iPhoneなら「Wallet」アプリからオクトパスを発行し、Apple Payでチャージ可能です。Androidでも対応機種であれば専用アプリから取り込みができます。モバイルオクトパスを使えば物理カードを持ち歩かなくてもスマホ一つで改札を通過できるので、テクノロジーに慣れた方は試してみても良いでしょう(日本のモバイルSuicaの感覚で使えます)。

MTRの乗り方ガイド:改札の通り方と駅構内設備

続いて、実際に香港の地下鉄に乗る流れを見てみましょう。基本的な手順は日本の改札利用と似ていますが、初めてだと戸惑いがちなポイントもあるので押さえておきます。

駅の入り口を探す:MTRマークをチェック

香港市内で地下鉄駅を探すときは、頭上に掲げられた赤と白のMTRロゴマークに注目しましょう。

MTRのシンボルマークは丸に一本線が交差したようなデザインで、遠くからでも目につきます。繁華街ではビルの合間に入口がある場合も多いですが、近くまで行けば道路沿いの案内表示や出口看板が目に入るはずです。

スチュアート

なお、各駅の出口にはアルファベット(A出口・B出口…など)が振られており、それぞれ周辺の主要スポットに繋がっています。行きたい目的地の最寄り出口番号も事前に確認しておくと、地上に出てから迷いにくいですよ。

改札の通過方法:タッチor挿入でスムーズに

駅に入ったら改札機を通ります。改札には主に2種類あり、オクトパスやクレジットカード対応の改札と、シングルチケット回収口付きの改札があります。

香港のオクトパスやクレジットカード対応の改札と、シングルチケット回収口付きの改札
  • ICカード・クレジットカードの場合:自動改札機上部にあるオレンジ色の読取部にカードをタッチします。入場時に「ピッ」と音が鳴りゲートが開けばOK。出場時も同様にタッチし、運賃が自動精算されます(出場時にカード残高と引かれた運賃額が表示されます)。スマホのモバイルオクトパスや非接触クレカの場合も同じ箇所にかざせば通過できます。
  • シングルチケットの場合:入場時は上記と同じく改札上部にタッチして入ります。出場時のみ改札機側面の切符挿入口に券を入れてゲートを開けます。切符はそこで回収されますので、記念に取っておきたい方は途中駅までの購入にとどめ、目的地手前で出場するなど工夫が必要です(少々高度テクですが…)。なお最近の新型改札機では挿入口の無いものもあり、その場合シングルチケット利用者は係員配置の改札や「Tickets」と表示のあるゲートを利用しましょう。

改札内に入ったら、ホームまでエスカレーターやエレベーターで降ります。

香港のエスカレーターは日本と逆で「右側立ち・左側歩行」が一般的ですので、立ち止まる時は右側に寄りましょう。地下深い駅も多いですが、高速エレベーターが完備されているので快適です。

ちなみに筆者は日本と逆で、とツイートしたら関西は香港と同じであると死ぬほど指摘されました。反省しております。

列車に乗車:安全性とマナー

ホームに着いたら行き先を確認して乗車します。MTRでは多くの駅にホームドア(スクリーンドア)が設置されており、安全面にも配慮されています。

スチュアート

列車到着時は無理に駆け込まず、降りる人優先で乗車しましょう。車内は冷房で快適ですが、急停車に備えて吊り革や手すりに掴まることをお勧めします。

香港MTR利用時の主なマナー・注意点は以下の通りです。

  • 飲食禁止:駅構内および車内での飲食は禁止されています。お水でさえ基本NGなのでご注意を(ペットボトルをバッグから出さない方が無難です)。違反すると最高でHK$2,000程度の罰金が科せられることもあります。
  • ラッシュ時の混雑:平日朝8時前後と夕方18時前後は通勤ラッシュで非常に混み合います。駅によっては人の流れを一方通行に規制し、特定の出口が一時閉鎖されることもあります。この時間帯の移動は余裕を持ち、係員の指示に従いましょう。
  • 優先席・譲り合い:香港でもお年寄り・妊婦・子供連れの方には席を譲るのがマナーです。優先席はありますが、それ以外の席でも必要な方がいればスマートに席を譲りましょう。香港の乗客は比較的すぐ席を譲る人が多く、気持ちよく乗車できますよ。
  • 大きな荷物:スーツケースなど大きな荷物は持ち込み可能ですが、混雑時には邪魔にならないよう配慮しましょう。車両連結部付近や隅のスペースに置く、エレベーターを利用するなど工夫してください。規定上は「長さ130cm超または3辺合計170cm超の荷物」は持込不可となっていますが、旅行カバン程度であれば問題ありません。ラッシュを避け、必要なら空港エクスプレスやタクシーも検討しましょう。

以上のポイントを押さえておけば、初めてのMTRも安心して利用できます。駅構内には路線図や方向表示が随所にあり、乗換案内も英語でアナウンスされるので落ち着いて対処すれば大丈夫です。

では次に、MTRの路線網について詳しく見ていきましょう。

香港地下鉄MTRの路線図と路線一覧(2025年最新版)

香港の地下鉄は色分けされた11の路線から成り、初めてでも路線カラーと行き先さえ押さえれば迷うことはありません。2025年現在、主要な営業路線は以下のとおりです(括弧内は英語路線名とラインカラー)。

香港MTRの路線図
  • 荃湾線(Tsuen Wan Line・赤色):中環駅(Central)~荃湾駅(Tsuen Wan)を結ぶ路線。香港島中環からビクトリア湾を渡り、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)や旺角(Mong Kok)など繁華街が集まる九龍を縦断します。観光客利用も多く一日中賑わう路線です。
  • 観塘線(Kwun Tong Line・緑色):調景嶺駅(Tiu Keng Leng)~黄埔駅(Whampoa)の路線。九龍半島を東西に横断し、黄大仙( Wong Tai Sin)や牛頭角(Ngau Tau Kok)など地元色の強い下町エリアを通ります。終点の黄埔はショッピングモール直結。
  • 港島線(Island Line・青色):堅尼地城駅(Kennedy Town)~柴湾駅(Chai Wan)まで香港島北岸を東西に貫く路線。セントラル、中環(Central)から湾仔(Wan Chai)、銅鑼湾(Causeway Bay)といった繁華街やオフィス街を結び、香港島内の主要エリアを網羅します。東端の柴湾はローカルな住宅街です。
  • 南港島線(South Island Line・ウグイス色):金鐘駅(Admiralty)~海怡半島駅(South Horizons)を結ぶ香港島南部の路線。2016年開業の新しい路線で、途中に香港海洋公園(Ocean Park)があります。※将来的に香港大学~黄竹坑を結ぶ「西段」区間の延伸計画あり(未開業)。
  • 将軍澳線(Tseung Kwan O Line・紫色):北角駅(North Point)~宝琳駅(Po Lam)を結ぶ本線と、康城駅(LOHAS Park)へ向かう支線から成る路線です。香港島の北角と、新界東部の新興住宅エリア将軍澳をトンネルで直結しています。将軍澳ニュータウンから市街地への通勤路線でもあります。
  • 東涌線(Tung Chung Line・オレンジ色):香港駅(Hong Kong)~東涌駅(Tung Chung)。香港島中環とランタオ島北部の東涌を高速で結びます。途中、ディズニーライン乗換駅の欣澳(Sunny Bay)や、空港連絡駅の青衣(Tsing Yi)を通過。終点東涌にはアウトレットモールがあり買物客にも人気です。
  • 迪士尼線(ディズニーランド・リゾート線・ピンク色):欣澳駅(Sunny Bay)~迪士尼駅(Disneyland Resort)。その名のとおり香港ディズニーランドへの支線で、列車もミッキー形の窓を持つ特別デザインです。サニー湾駅で東涌線に接続し、パーク開園時間に合わせて運行されます。
  • 機場快線(Airport Express・青緑色):香港駅(Hong Kong)~博覧館駅(AsiaWorld-Expo)を結ぶ空港アクセス特急です。香港駅~機場駅(空港)間を最速24分で結び、10分間隔で運行します。香港駅および九龍駅では一部航空会社のイン-townチェックイン(市内での手荷物預け)が可能で、飛行機利用者には便利です。
  • 東鉄線(East Rail Line・水色):金鐘駅(Admiralty)~羅湖駅(Lo Wu)/ 落馬洲駅(Lok Ma Chau)。元は九広鉄路(KCR)東部線で、中国本土・深圳方面と直結する路線です。2022年に紅磡~金鐘の延伸開業により、九龍から香港島(金鐘)まで乗り入れるようになりました。終点羅湖駅は深圳羅湖口岸に接続し、中国入境ゲートへ行けます。途中の大埔墟(Tai Po Market)や沙田(Sha Tin)など新界東の都市を通り、平日ラッシュ時は非常に混雑します。また、途中駅から乗れる一等車(First Class)が編成中に1両連結されているのも特徴です(利用時は改札通過後にホーム上の読取機でタッチし追加料金を支払います)。
  • 屯馬線(Tuen Ma Line・茶色):烏渓沙駅(Wu Kai Sha)~屯門駅(Tuen Mun)。2021年に開通した最新路線で、従来の「西鉄線」と「馬鞍山線」を繋げて一本化した全長57kmにも及ぶ長大路線です。新界東の住宅地・馬鞍山エリアから沙田、大囲(Tai Wai)を経て九龍市街地へ南下し、さらに西へ転じて新界西部の荃湾西、元朗(Yuen Long)、屯門までを一本で結んでいます。観光的には西九龍のオースティン(Austin)駅・尖東(East Tsim Sha Tsui)駅から尖沙咀エリアへアクセスできるほか、新界西のローカルタウン巡りにも使えるでしょう。
  • 軽鉄(Light Rail・ライトレール):屯門・元朗・天水圍エリア(新界西北部)の街中を走る路面電車型の交通機関です。MTRの一部として位置付けられ、数多くの地上駅があります。観光客が使う機会は限られますが、郊外へ行く際には覚えておくと良いでしょう(乗り方は日本の路面電車に近く、オクトパスでの乗車時に乗車・降車時にカードリーダーにタッチする方式です)。
Lisa

以上が現在の主な路線です。路線図を眺めると香港の主要エリアほぼカバーしているのが分かりますね。この路線網を使いこなせば、香港ディズニーランドから繁華街、郊外エリアまで自由自在に移動できます。

将来開業予定の新線計画(今後の拡張情報)

香港MTRは今後もネットワーク拡大計画が進行中です。旅行の参考情報として、現在公表されている主な新線計画をいくつかご紹介します(※これらは将来計画であり、2025年時点では未開通です)。

  • 南港島線(西段):香港大学駅~黄竹坑駅を結ぶ延伸計画。2034年頃の開業を目指しています。実現すれば現在バス頼みの香港島南西部へのアクセスが飛躍的に向上します。
  • 屯馬線 延伸(屯門南駅計画):既存の屯門駅からさらに先の屯門南エリアまで路線を延ばす計画です。2030年開業を目標に建設予定となっています。
  • 東涌線 延伸(東涌東駅・東涌西駅):ランタオ島の東涌線に2駅を追加する延伸計画が進行中。2029年の開業予定で、ランタオ島内の開発地域へのアクセス改善が図られます。
  • 北環線(Northern Link):新界北部で東鉄線の古洞駅と屯馬線の錦上路駅を結ぶ新線計画。深圳との接続も視野に入れた大規模プロジェクトで、10年以上先の完成を見込んでいます。
スチュアート

この他にも港深西部鉄路(香港と深圳前海地区を結ぶ構想)や新界東北線など、香港と中国本土を繋ぐ新路線計画が議論されています。今後10~15年で香港の鉄道網はさらに拡充される見通しです。

旅行者にとっても行動範囲が広がる楽しみがありますね。

MTRの運行時間と時刻表:何時から何時まで走っている?

初めて利用する際に気になるのが「終電は何時?始発は?」という点でしょう。香港MTRの運行時間は路線によって若干異なりますが、概ね早朝5~6時台に始発が出発し、深夜0時過ぎまで運行しています。

  • 始発電車:多くの路線で各終着駅の始発が朝6時前後です。例えば観光客の利用が多い荃湾線・中環駅は朝6時頃、東涌線・香港駅は5:50頃に始発電車が出ます。駅によって数分の差はありますが、5時台半ば~6時台前半には動き始めると考えてOKです。
  • 最終電車(終電):終電は路線によりますが、だいたい深夜0時30分~0時50分頃に各終点を出発する電車が最後になります。中心部では日付が変わった直後まで運転していますが、乗り継ぎがある場合は早めに乗っておかないと途中駅で終電逃し…ということもあり得ます。「23時台後半には移動を開始する」くらいの心構えでいると安心です。
  • 空港エクスプレスの運行時間:空港アクセス列車だけ少し独自ダイヤで、エアポートエクスプレスは始発が香港駅発5:50、空港駅発6:00、最終は香港駅発0:45、空港発0:48となっています。深夜・早朝便のフライトの場合は地下鉄が動いていない時間帯になるので、タクシーや深夜バス(N*系統)を利用しましょう。
Lisa

頻繁に電車が来るMTRでは日本のような詳細な「時刻表」は一般乗客にはあまり意識されません。その代わり各駅の発車標に「Next Train ○ min」と次の電車までの待ち時間が表示されており、数分待てば次々に列車が到着します。

終電付近になると表示板に終電マーク(Last Train)や行先表示が点滅で案内されるので、それを見逃さないようにしましょう。

Tip: 土曜の深夜や特別なイベント時(旧正月、大晦日など)は終電が延長運転されることがあります。大晦日の夜(カウントダウン花火)や旧正月行事の際には、事前にMTR公式サイトで特別ダイヤ情報が告知されます。旅行日程と重なる場合はチェックしてみてください。

MTRをさらに便利に使いこなすためのツール&サービス

香港の地下鉄旅を快適にするために、ぜひ活用したい便利アプリやサービスもご紹介します。

MTRモバイルアプリ – 乗換案内から運行情報まで

香港に着いたらスマホに入れておきたいのが公式アプリ「MTR Mobile」です。このアプリは路線図はもちろん、出発駅と到着駅を入力するだけで乗換案内・所要時間・運賃を一発表示してくれるスグレモノ。

駅構内図や出口情報、さらには駅ナカのショッピング・グルメ情報まで網羅されています。英語表記ですが直感的に使えるので、移動中に次の乗換駅を確認したり、どの出口から出れば目的地に近いか調べたりと大活躍します。

さらに「Traffic News」機能ではリアルタイムの運行状況をチェック可能で、遅延や運休があればすぐに把握できます。香港旅行者なら必携の無料アプリと言えるでしょう。

駅構内の無料Wi-Fiスポット

旅行中に通信環境がないとアプリも使えない…と不安な方、ご安心を。

MTRの主要駅構内には無料Wi-Fiスポット「MTR Free Wi-Fi」が設置されています。1回15分まで接続可能で、1日5回まで利用できます。メールチェックや地図検索程度なら十分実用的です。

スノーベル

といいつつも、あんまり期待しない方がいいにゃ。eSimとか、その辺をやはり日本で設定しておくのが一番にゃ。ちなみにahamoユーザーであればデータローミングで問題ないにゃ。

SSID「MTR Free Wi-Fi」を選べばパスワードなしで即接続できるので、駅でちょっと調べものをしたい時に活用しましょう。ただし車内ではWi-Fi提供がない(トンネル内でもモバイル通信は大体つながりますが)ため、必要な情報は駅のうちに取得しておくと安心です。

その他の便利サービス

  • インタウン・チェックイン:前述の空港エクスプレス利用者向けサービスですが、香港駅または九龍駅の専用カウンターで飛行機のチェックインと手荷物預けを事前に済ませられる「インタウン・チェックイン」があります。時間に余裕があれば活用して、身軽に最後の観光を楽しめます。
  • 駅ナカ施設:MTRの駅構内にはコンビニ(7-ElevenやOK便利店)、カフェ、パン屋、ドラッグストアATMなど商業テナントが豊富に入っています。移動途中で飲み物を買ったりSIMカードを入手したりと何かと便利です。ただし改札内外で価格が微妙に違うこともあるので、用途に応じて使い分けましょう。
  • トイレ設備:長らくMTR駅はトイレが少ないと言われてきましたが、近年は主要駅に公衆トイレが設置されています(一部古い駅を除く)。困った時は駅員に場所を尋ねてみてください。車椅子対応エレベーターも全駅に完備されています。

まとめ:香港旅行ではMTRをフル活用しよう!

スチュアート

香港の地下鉄MTRは、その便利さ・速さ・安さから旅行者にとって最高の移動手段です。

乗り方も簡単で、英語表示の案内が至る所にあるため、初めてでもスムーズに利用できるでしょう。タクシー移動のような渋滞ストレスもなく、貴重な旅行時間を有効に使えます。さらに香港では席を譲り合う優しい文化も根付いており、公共交通での移動がきっと快適な体験となるはずです。

ぜひ香港滞在中はMTRをフル活用して、行動範囲をどんどん広げてみてください。香港島の夜景スポット巡りも、九龍のグルメ食べ歩きも、新界の大自然探索も、MTRさえ乗りこなせば思いのまま。

Lisa

今回ご紹介した情報を参考に、香港地下鉄を自在に使いこなして、充実した香港旅行を楽しんでくださいね。さあ、次はあなたがMTRに乗って香港の街へ繰り出す番です!香港の地下鉄旅が素敵な思い出になりますように。では、良い旅を!

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