【香港食器・粤東磁廠 】ユットン・チャイナワークス(YTCW)|駐妻に人気のペニンシュラ柄食器とは?

【香港食器・粤東磁廠 】ユットン・チャイナワークス(YTCW)|駐妻に人気のペニンシュラ柄食器とは?

香港といえば、ペニンシュラ。

ペニンシュラ香港

ペニンシュラといえばペニンシュラ食器(ペニンシュラで使われているオシャレな食器)ですよね。

香港でペニンシュラ食器をどこで手に入れられるかというと、粤東磁廠(ユットン・チャイナワークス)という雑居ビルの中に密かに存在する食器屋で購入することができます。

(写真引用:Hanako)

駐妻もよく訪れるそうで、おしゃれな食器が多いみたいですね。

今回はそんな食器、また製造元について調べてみました。

目次

ペニンシュラ食器とは?ユットン・チャイナワークス(粤東磁廠)とは?

「ペニンシュラ食器」とは、香港の高級ホテル「ザ・ペニンシュラ香港」でかつて使用されていた、白地に赤い花柄が特徴の陶器を指します。

ペニンシュラ食器

この食器は、1928年創業の香港最古の広東風磁器工房「粤東磁廠(ユットン・チャイナワークス)」で製造されていたものです。

粤東磁廠

現在、ペニンシュラホテルではこれらの食器は使用されておらず、公式な販売も行われていません。しかし、同様のデザインの食器は「粤東磁廠(ユットン・チャイナワークス)」の工房や一部のオンラインショップで購入することができます。

粤東磁廠(インスタ公式FaceBook公式
OPEN:9:00~17:00 
定休日:日曜日、祝祭日
公式HP:http://www.porcelainware.com.hk/index.php
電話番号:+85227961125
住所:3F, Kowloon Bay Industrial Centre, Unit 1-3, 15 Wang Hoi Rd, Kowloon Bay, 香港
行き方:MTR九龍湾(カオルーンベイ)駅A出口を出たら、徳福広場を通り抜けて陸橋を渡り、徳福大厦へ向かいます。エスカレーターで1階まで降り、宏開道に出たら、目の前に見える九龍湾工業中心に入ります。エレベーターで3階に上がれば目的地に到着です。

春節とか開いてないことが多いので、香港の祝日も確認して訪問してください。

粤東磁廠は中環駅から電車で40分ほどですね。タクシーだと20分ですが、九龍島に渡りますので、150HKDくらいかかりそうです。ただ、これって日本円で3000円くらいなので旅行中は時間が命ですし颯爽とタクシー(Uber)に乗ることをおすすめします。

尖沙咀でホテル宿泊しているのであれば、タクシー一択です。100HKDもしないと思います。

めちゃくちゃ雑居ビルの中にありまして、業者ばかり歩いてるので場違い感マックスになるのですが、気にせずマップに従いましょう。3階に食器のラビリンスがあります。

九龍湾工業中心

ペニンシュラ食器は、手描きによる温かみのあるデザインと、その歴史的な背景から、コレクターや陶器愛好家の間で高い人気を誇っています。THE職人芸という感じです。

カオルーン・ベイの老舗陶磁器絵付け工房のユットン チャイナワークス
(写真引用:Numero TOKYO)

しかし、なぜ現在ペニンシュラはここの食器を使わなくなったんでしょう。商売上の付き合い上切り離すしかなかったんでしょうか。今度職人さんに聞いてみようかなと思いましたが、流石に地雷踏みそうなのでやめときます。

ペニンシュラにもう卸してないんだから、ペニンシュラ食器と呼ぶのもなんだか違和感がありますね。多分ペニンシュラの名前がないと売れないので、そのままの名前にしとくのも合理的な判断ではあるんですが・・・笑

オーナーは3代目で、作品について英語で気軽に話すことが可能です。どうやら、大規模なホテルの多くに中国製の食器セットを提供しているようですね。ペニンシュラに切られても他に取引先は沢山いると。そりゃそうですね。

粤東磁廠(ユットン・チャイナワークス)は現在は観光地の一つとして有名になっていますね。所狭しと皿が積み上げられていて、単純に売り捌く気は無いのかと筆者は思ってしまいます。

ここで購入できるのは、焼き加減に若干のムラがあるなど、ホテルへの納品基準を満たせなかったB級品が中心です。しかし、その「ほんの少しの出来の甘さ」が、むしろ魅力として愛される理由でもあるわけですな(商売上手ですね笑)。

購入後の包装はしっかりめ(もちろん有料です)なので、ツーリストフレンドリーを徹底しております。たしかに捨てるしかない食器を高価で売れたら万々歳なわけです。理にかなっていますね。エルメスのほんのちょっと崩れたバーキンとか、全然欲しいですもんね。

粤東磁廠(ユットン・チャイナワークス)の皿の柄の種類

色々あります。

コーラル・クレスト柄

このお店で最も定番とされる、いわゆる「ペニンシュラ柄」と呼ばれる模様です。1975年、当時の香港総督マクリホース夫人が中国磁器を持ち込み、それを基にペニンシュラホテルがオーダーしたことから広く知られるようになったと言われています。

現在、ペニンシュラホテルでは使用されていませんが、同じデザインの食器は今もなお作り続けられています。

中国衣装柄

伝統的な中国衣装をモチーフにしたデザインで、青一色のシンプルなものから、鮮やかな色彩で彩られた華やかなものまで、さまざまなバリエーションがあります。

TINTIN柄(北欧の漫画ティンティン)

壺に描かれたタンタンのデザインが特徴的な柄です。ユニークで愛らしい雰囲気が魅力です。

動物柄

愛らしくもどこかシュールな雰囲気の動物たちが描かれたデザインで、ユニークな味わいがあります。

トンボ柄

シンプルながらも上品で洗練されたデザインが特徴です。

イチゴ柄

思わず手に取りたくなるような、可愛らしさが魅力のデザインです。

書き込まれた柄

模様が細かく書き込まれているほど、その手間と技術に比例して価格も高くなります。

農村柄

中央に農民が描かれたシンプルなものから、農村の風景全体が描かれたものまで、さまざまなバリエーションがあります。素朴で温かみのあるデザインが特徴です。

象さん柄

装飾をまとった象が描かれた、エキゾチックで魅力的なデザインです。

ペニンシュラ食器の価格帯

どの柄がいくらかなど表に出ているデータはないのでネットの口コミで筆者が拾ってみました。

日本人の訪問者が多いせいか、日本円での決済も可能だそうです。適用レートがどれくらいかわからないので、香港ドルで買う方がいいでしょうね。クレカは残念ながら使えません。

ちなみに皿に書いてある値段から値切れますので、交渉しましょう。目指せ30%OFFです。

(2017年)
小さな絵柄の少ないお皿:20HKD(お土産に最適)
マグカップ:60HKD
模様の細かい手描きのお皿:80~100HKD

(2013年)
The Peninsulaで使用されている蓋付き湯呑や八角皿:1枚HK$50
ポット類:HK$80~HK$120

(2019年)
旧作 40年位に作った陶器は飯茶碗位で一つ400HK$
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g294217-d11914238-Reviews-Yuet_Tung_China_Works-Hong_Kong.html

(2018年)
直径15センチくらいの小皿を数枚購入。1枚40HKDくらい

(2021年)
・ポット 300HKD
・カップ 150HKD(1セット)
・トレー 150HKD
・角皿  150HKD(1枚)
・レンゲ 30HKD(1本)

(2014年)
アフタヌーンティー用の二段トレイが300HK$
昔の柄の茶蓋レプリカで15年ほど前のもの。300HK$

(2018年)
お花の絵が美しいこちらの茶碗。1つHK$40。中国茶や緑茶を飲むときにピッタリと思って買いました。でも今は晩酌で大活躍、厚みがあって熱燗にちょうどいい(笑)。

全然関係ないんですがネット徘徊してたらJ.P.モルガンとのコラボマグカップを見つけました。本物か・・・?笑

「粵東磁廠」X「J.P.Morgan」限量絕版手繪瓷杯
HK$680

筆者のユットン・チャイナワークス訪問記

店内は蒸し風呂のように暑く、埃っぽい環境のため、長時間滞在するのは難しいかもしれません。マスクを持参すると快適に過ごせるでしょう。筆者が初めて訪れたのはコロナ禍の時期で、その際は自然とマスクを着用していたため、長時間滞在が可能でした。

過去の写真を見て驚きました、2枚しか写真を撮っていなかったことに(笑)もちろん筆者や妻が被写体の写真もありましたがあまりにも少なかったですね。きっと宝探しに夢中だったんですね。

ユッドンチャイナワークス訪問機(ペニンシュラ柄の皿探検)

店内はそれほど広くない上、棚だけでなく床にもお皿が隙間なく積み重ねられており、非常に歩きづらい環境です。

大きな荷物はお店の前に設置された棚に置くよう案内されますが、貴重品をそのまま置いておくのは不安かもしれません。そのため、貴重品だけを入れられる小さなバッグを持参するのがおすすめです。

ひらひらスカートとかは皿の山に引っ掛かって大惨事になる可能性があるので、スリム目な服装を推奨します。一気に崩れて大量の皿が割れた場合はこれはどうなるんでしょう。全部弁償とかになったら笑えませんし・・・。そもそも値段もマチマチですし言い値でべらぼうの値段を吹っかけられる可能性も無きにしも非ず。

もしかしたら旅行保険というものがここぞとばかりに使えるような気がしますが、筆者は大惨事にならないよう気を付けるため特段調べる気はありません。

まぁ、お店のマダムはとても親切で、訪問中も気さくに対応してくれましたけどネ。

ユッドンチャイナワークス訪問機(ペニンシュラ柄の皿探検)

職人が手作業で絵付けをしている様子を間近で見ることができます。高齢化で後継者不足がオーナーの悩みだそうです。

新しい商品は主に手前に並べられています。また、手前に置かれているものは多くの人が手に取った商品が中心です(膨大な在庫量のため、奥深くまで戻す人はほとんどいません)。そのため、まずは手前からチェックするのがおすすめです。

実は、すべての陶器が職人による手描きというわけではなく、転写紙を使用したものもあるようです。手描きのものに加え、転写紙やスタンプによる装飾が混在しています。

じっくり観察すれば、その違いはすぐにわかるはずです。印刷だなぁ、って感じでわかります。

ヴィンテージ品やペニンシュラ柄は希少性が高いため、やや強気な価格設定となっていますが、根気よく探せば手頃な価格で素敵なデザインのものが見つかることもあります。

香港の安価な食器店もよく訪れますが、こちらの陶器はしっかりとした作りで丈夫なうえ、絵付けの質も量販店の商品に比べて高いのが特徴です(多くがB級品ですが、その分価格は抑えられています)。

柄選びを工夫すれば日常使いにも最適で、私もここで購入した食器をたくさん揃えて、毎日のように活用しています。気兼ねなく使える丈夫さとデザインの良さが魅力ですね。

うちは農村柄のお椀を2つ買いました。もう3年使ってます(笑)

ユットン・チャイナワークス訪問記(ネット口コミ抜粋)

色々口コミがありまして、いい感じに参考になりましたので抜粋して掲載します。

MTR九龍湾駅から商業ビルを抜け、やや不安を感じさせるような雰囲気の建物内にあるお店です。エレベーターはまるで倉庫のような無骨な仕様。到着すると、親しみやすいスタッフの女性があたたかく迎えてくださいました。入店時に荷物を棚に預けるよう案内されるため、手ぶらでの訪問がおすすめです。貴重品はポケットに入れたまま、じっくりと商品を選ぶことができます。

店内は非常にコンパクトで、床にまで商品が所狭しと並べられています。そのため、商品にぶつからないよう、細心の注意を払いながら見て回る必要があります。最後に手を洗う場を提供していただけますが、気になる方はウェットティッシュを持参すると安心です。

MTR九龍湾駅から徒歩約10分、九龍湾工業中心という雑居ビルの3階に位置するお店です。エレベーターを降りて周囲を見渡すと、狭いドアの向こうに陶器がちらりと見え、そこが目的地だとすぐにわかりました。

観光客にも慣れているのか、店のマダムが親切に荷物を置く場所を案内してくれます。ただし、置き場は入口付近の一角に過ぎないため、荷物は必要最低限にして訪れるのが良さそうです。

店内に一歩足を踏み入れると、左右の棚から足元に至るまで、陶器が所狭しと無造作に積まれています。その光景に圧倒されつつも、慎重に歩きながら品物を見て回りました。種類が豊富で、見ているだけでも楽しめますが、無造作に置かれている中には意外なほど高価な品もあり、驚かされることもありました。

入口の左奥には窯のような設備が見え、右奥では絵付け職人のおじさんが実際に作業している姿を間近で見ることができます。これもまた興味深い体験でした。

品物が多すぎて迷ってしまい、結局何も購入できませんでしたが、閉店間際の17時ごろには片付けが始まったため、慌てて退店しました。買い物を楽しむには、あらかじめ欲しいものを絞って訪れるのが賢明かもしれません。

ガイドブックや多くのブログで紹介されていて、ぜひ訪れてみたかった憧れのお店。今回の旅の大きな目的のひとつでもありました。カオルンベイ駅から道順を頼りに進み、迷うことなくスムーズに到着。目の前には想像を超える「宝の山」が広がり、一気にテンションが上がりました。

しかし、店内の熱気と香港特有の蒸し暑さに耐えられず、約1時間でギブアップ。それでも、小皿を数枚しっかりと手に入れることができました。購入後、お店のおばちゃんが新聞紙とプチプチで丁寧に包装してくれたおかげで、無事に日本まで持ち帰ることができました。

次回は、涼しい季節にゆっくり訪れて、もっとじっくり掘り出し物を探したいと思います。

ネットのコラムで見かけた、クラシカルな模様が特徴のお皿に一目惚れし、ぜひとも手に入れたいと思い訪れたお店です。アクセス方法は多くの方が詳しく解説しているため割愛しますが、建物は「本当にここで合っているの?」と疑いたくなるような工業ビルで、エレベーターも業務用仕様。その上、業者以外の人がほとんど出入りしないため、少し入りにくい雰囲気があります。

店内に入ると、商品が所狭しと積まれていて圧巻です。じっくり見ていると時間を忘れるほど。最初は「お皿を数枚だけ」と決めていたのに、次々と気に入った柄が目に入り、どれを選ぶか延々と迷ってしまいました。

価格に関して:

小さな絵柄の少ないお皿:20HKD(お土産に最適)
マグカップ:60HKD
模様の細かい手描きのお皿:80~100HKD

特にお気に入りは、小さな盃のようなお皿2枚。これらは晩酌の際によく使っています。その美しさには本当に惚れ惚れしました。

高額な購入を予定している場合は、現金が必須なので注意してください。カードは使えませんが、控えめに値引きをお願いすると、端数を少しおまけしてくれることもあります。

店内の特徴:
お店の一角には作業場が突然現れ、職人が一つひとつ手描きで模様を描いている姿が見られます。また、大きな壺や豪華な商品も展示されており、それらを見るだけでも十分楽しめます。奥には社長と思われる人物の机があり、その周囲には特に高額なアイテムが並んでいます。陶器のバニティケースなど、2~5万円ほどの価格帯の商品もあり、これらの美しさには心が揺れました。カードが使えたら衝動買いしていたかもしれません。

その他のポイント:
商品は埃をかぶっていることがあるため、購入を決めた後は、スタッフが手洗い場に案内してくれます。
また、飛行機での持ち帰りを考慮して、梱包も非常に丁寧で頑丈です。

全体的に親切な接客で、安心して買い物を楽しめるお店でした。特に手描きの陶器はどれも美しく、一見の価値があります。

九龍湾の工業地帯に位置する陶器の卸売問屋。中国陶器を中心に、B級品も所狭しと積み上げられています。今回、オープン直後に訪れたところ、店員さんから「今日は早いね」と声をかけられました。実はこのお店、今回で4回目の訪問。香港に来るたびに必ず立ち寄るお気に入りの場所です。普段は閉店間際に駆け込んで品定めをし、店員さんに残業させてしまうことが多かったので、早めの訪問に驚かれたのかもしれません。

購入したアイテムと価格:

The Peninsulaで使用されている蓋付き湯呑や八角皿:1枚HK$50
ポット類:HK$80~HK$120

特にこの価格帯で購入できるのは驚きです。また、店内では新しい商品が次々と上に積まれていきます。そのため、下の方に埋もれている商品が日の目を見ることがあるのか、ふと気になりましたが、それも含めて「宝探し」のような楽しみ方ができます。

時間に余裕があるときに訪れて、掘り出し物を探すのがおすすめです。毎回新しい発見があるお店なので、陶器好きにはたまらないスポットだと思います。

【まとめ】粋な陶器が揃う「粤東磁廠」:香港での陶器探しの宝庫

香港・九龍湾にある「粤東磁廠(ユットン・チャイナワークス)」は、陶器好きや観光客に人気のスポットです。ここでは、かつて「ザ・ペニンシュラ香港」で使用されていた食器をはじめ、多彩なデザインの陶器が購入できます。工業地帯の雑居ビルにひっそりと佇むこのお店は、まるで宝探しのような楽しみを提供してくれます。

主な特徴

  • ペニンシュラ食器
     香港の高級ホテル「ザ・ペニンシュラ香港」で使用されていた伝統的なデザインの陶器。現在はホテルでは使われていないものの、同じデザインが製造・販売されています。
  • 豊富な柄の種類
     コーラル・クレスト柄や動物柄、農村柄など、多彩なデザインが揃います。一部は手描きで、模様が細かいものほど価値が高くなります。
  • B級品の魅力
     焼き加減や模様にわずかなムラがあるB級品が中心ですが、その味わいがむしろ魅力的。価格も手頃で、日常使いにぴったりです。

訪問のポイント

  • 店内は狭く、商品が床まで積み上げられているため、身軽な服装と小さなバッグで訪れるのがおすすめです。
  • 大きな荷物はお店の棚に預けることができますが、貴重品の管理には注意しましょう。
  • 暑さと埃っぽさがあるため、マスクやウェットティッシュを持参すると快適に過ごせます。

実用情報

  • 場所:九龍湾工業中心の3階(九龍湾駅から徒歩約10分)
  • 営業時間:9:00~17:00(日曜・祝日休み)
  • 価格例:小皿20HKD~、マグカップ60HKD~、ヴィンテージ品は数百HKDから

粤東磁廠は、実際に職人が絵付けをしている様子も見られるユニークなスポットです。掘り出し物を見つけたい方や、香港らしい土産を探している方にとって、訪れる価値のある場所でしょう。

以上

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