【常にランキング1位】香港の物価が世界一高いのはなぜ?移住前に知るべき理由と生活費

【常にランキング1位】香港の物価が世界一高いのはなぜ?移住前に知るべき理由と生活費

香港は世界的に見ても物価が高い都市として知られています。その高さは「世界一」と評されることもあり、実際に多くのランキングで上位に名を連ねています)。

 イギリス人材調査会社「ECAインターナショナル」が6月7日、世界主要都市の駐在員生活費ランキングを発表し、香港がニューヨークや東京などの都市を抑えて1位となった。
引用:香港、駐在員の生活費ランキング世界1位 ニューヨークや東京を抑え – 香港経済新聞

スノーベル

なぜこれほどまでに香港の物価は高いのかにゃ?

本記事では、香港への移住を検討する日本人向けに、物価高の背景と具体的な価格事例、世界の他都市との比較、そして生活費の目安について詳しく解説します。

スチュアート

移住前の判断材料としてぜひ参考にしてください。

まず結論:香港の物価が高い主な理由は、住宅・不動産価格の高騰輸入への依存通貨(為替レート)の影響賃金水準や富裕層の存在などが複合的に絡み合っているためです。それでは、その詳細を見ていきましょう。

目次

香港の物価は本当に世界一?ランキングで見る位置

香港の物価が「世界一」と言われるのは単なる噂ではありません。実際に多くの調査で香港は世界で最も生活費の高い都市に挙げられています。

スチュアート

例えば、イギリスの人材調査会社ECAインターナショナルが2022年に発表した世界主要都市の駐在員生活費ランキングでは、香港がニューヨークやジュネーブを抑えて第1位となりました。

同調査では東京は5位で、香港との差が浮き彫りになっています。

また、コンサル企業マーサー(Mercer)の2024年調査でも、1位香港、2位シンガポール、3位チューリッヒと、香港が引き続き世界トップの高コスト都市に位置付けられています。

According to Mercer’s 2024 cost-of-living data, Hong Kong, Singapore and Zurich are currently the costliest cities for international workers.(マーサーの2024年の生活費データによると、香港、シンガポール、チューリッヒは現在、外国人労働者にとって最も物価の高い都市である。)

MercerAccording to Mercer’s 2024 cost-of-living data, Hong Kong, Singapore and Zurich are currently the costliest cities for international workers.

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こうした国際調査が示すように、香港は常に「世界一高い都市」の座にいるか、少なくともトップクラスであることは間違いないにゃ。でも大好きな火鍋を食べる時には物価は気にしないにゃ。

では、なぜ香港の物価はそこまで高いのでしょうか?次章でその背景を詳しく探ります。

香港の物価が高い理由

香港の物価高には様々な経済的要因が絡み合っています。ここでは主要な理由をいくつかに分けて解説します。

土地不足と不動産価格の異常な高さ

香港の住宅コストの高さは世界でも突出しています。狭い土地に多くの人口が集中し、平地が少ない地形であるため、慢性的な土地供給不足に陥っているのです。

その結果、住宅の需要が供給を大きく上回り、家賃や不動産価格が非常に高騰しています。

実際、香港の不動産価格は景気に関係なく下がりにくい傾向があり、長期的に見ても高止まりしています。

スノーベル

これは香港が国際金融都市であり、世界中の投資家から不動産投資の対象として注目され、海外資本が住宅市場に流入していることも一因にゃ。

投資マネーが不動産価格を押し上げ、その高い不動産コストがオフィスや店舗賃料、さらには商品やサービスの価格にも転嫁されるため、あらゆる物価のベースが押し上げられてしまうのです。

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例えば香港都市部(九龍周辺)での家賃相場は、安くても月20万円前後(約1万2千HKドル)に達します。東京ではもっと安く住めますね。

ファミリー向けや高級マンションでは月40~60万円にもなり、円安の影響もあって日本円換算ではさらに割高に感じられるほどです 。

スノーベル

この家賃で60〜70平米にゃ。あまりにも高すぎるにゃ。

日本の東京都心で単身賃貸が10万円以内というケースが多いのと比べると、同程度の物件でも香港では15万円超えも珍しくない状況です。このように、住宅費の高さが生活費全体を押し上げている大きな要因となっています。

輸入依存による物価上昇

香港は食料品や日用品の多くを輸入に頼る都市です。国土が狭く農業生産も限られるため、野菜・果物から肉類、日用雑貨に至るまで海外からの調達が不可欠です。

その結果、輸送コストや関税などが商品価格に上乗せされ、物価が高くなる傾向にあります。

スチュアート

特に生鮮食品や乳製品などは輸入品が中心のため、日本より割高です。例えば香港の市場で牛乳1リットルの価格は約4.39米ドル(約580円)と、ニューヨークの約2.00米ドルに比べ大幅に高いというデータもあります。

トマト1kgは香港約11.5米ドル(約1,500円)でニューヨークの約6.55米ドルの倍近いとの報告もあり、こうした食品の高さが生活費を直撃します。

さらに、香港は消費税(付加価値税)が原則存在しない低税率地域ではありますが、商品によっては酒税やたばこ税、車への課税など間接税が課されているものもあります。

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例えばガソリンは香港では1リットルあたり3.04米ドル(約400円弱)と世界でも突出して高く、車関連の税金の高さが反映されています。このように、輸入コスト+一部商品の税負担が積み重なり、香港の物価を押し上げているにゃ。

スチュアート

輸入に頼ると何で物価が上がるの?

スノーベル

海外から商品を持ってくるには、運送費がかかるし、国によっては関税もかかるんにゃ。

その分、販売価格に上乗せしないとお店もやっていけないにゃ。例えば日本だったら100円で買える野菜も、香港に持ってくると輸送コストなどで120円とかになるイメージにゃ。

それに香港は自前で作れない分、需要も常に高いから、価格が下がりにくいにゃ。

為替レート(香港ドル高)と円安の影響

香港の通貨である香港ドル(HK$)は、米ドルに対して固定相場制(ペッグ制)をとっています。1米ドル=7.8香港ドル前後の範囲で安定するよう設計された制度で、香港独自の金融政策の一環です。

このため、米ドルが世界的に強くなると香港ドルも連動して強くなります。

スノーベル

最近では米ドル高・円安の局面が続いたことで、香港ドルも高騰し円が弱くなる状況が生じたにゃ。

その結果、日本人にとっては香港でのあらゆる支出が割高に感じられるようになっています。同じ額の香港ドルを用意するのに必要な日本円が増えてしまうからです。

スチュアート

香港ドルのペッグ制って何ですか?

スノーベル

ペッグ制というのは、香港ドルの価値を特定の通貨(この場合は米ドル)に連動させる仕組みにゃ。為替レートがある程度固定されている状態にゃ。

スチュアート

円安になると香港ではどう影響するの?

スノーベル

日本円の価値が下がって米ドル(=香港ドル)が相対的に強くなるから、日本人から見ると香港ドル建ての値段が高く感じるにゃ。

たとえば、1香港ドル=15円だったのが20円になったら、100香港ドルの商品は1500円から2000円に跳ね上がる計算になるにゃ?

円安だと香港での実質的な物価が上がるということだにゃ。

実際、2023~24年に記録的な円安が進行した際は、香港の生活費高騰の主因の一つがこの円安・ドル高でした。

香港の物価自体の上昇率(インフレ)はそれほど大きくなくても、円建てで見ると出費が膨らむためです。円安局面では、日本人にとって海外移住や滞在のハードルが上がる点に注意が必要です。

賃金水準の高さと富裕層による需要

香港は国際金融センターであり、多くの多国籍企業が集まっています。その結果、金融・貿易・専門職の給与水準が高い傾向にあります。

スノーベル

一般に給与が高いと、企業は人件費を価格に転嫁するため、サービスや商品の価格が上昇しやすくなるにゃ。例えば、香港のレストランやカフェでは人件費が高いため、メニュー価格も日本より高めになりがちにゃ。

また、香港には世界有数の富裕層が居住し、高級品や高級サービスへの購買力が非常に強い層が存在します。

高級ブランド店やミシュラン星付きレストランが軒を連ね、そうした富裕層や観光客は高い料金でも消費します。この一部富裕層による旺盛な需要が市場全体の価格水準を押し上げる側面も見逃せません。

スノーベル

一方で、すべての香港市民が高給取りというわけではなく、一般労働者やサービス業従事者の賃金はそこまで高くない場合もあるにゃ。香港の平均年収は約33万HKドル(約650万円)で月収中央値は約2万HKドル(約39万円)と報告されているにゃ。

日本より若干高めではありますが、住宅費などの物価高を考慮すると実質的な生活水準は日本と大差ないとも言われています。

つまり、一部の高所得者が全体の物価を吊り上げている一方で、平均的な収入層にとっては物価の高さが家計を圧迫し、「高給でも出費も多いのでトントン」という状況なのです。

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香港って給料が高いからリッチな生活ができるんじゃないの?

スノーベル

確かに金融系なんかは給与が高いし、平均年収も日本より少し高めだけど、その分家賃や物価もものすごく高いにゃ。

平均的な収入の人でも生活費でほとんど消えてしまって、必ずしも贅沢できるわけじゃないにゃ。収入が高くても支出も高いのが香港の特徴にゃ。

正直、金融で大きく稼いで低い所得税をエンジョイできないのであれば、日本で働く方がいいのでは?という考えにもスノーベルは至るにゃ。

観光業と国際都市ゆえの物価プレミアム

香港は世界中から観光客が訪れる観光都市でもあります。特にショッピング天国として知られ、高級ブティックやブランドショップ、テーマパークなど観光客向けの施設が充実しています。

このため、観光エリアでは物価が特に高い傾向があります。観光客相手のレストランやバー、ホテルは強気の価格設定となり、地元の人でもそのエリアでは割高な支出を強いられることがあります。

例えば、後述しますが香港ディズニーランドのような観光スポットでは、飲食物の価格が非常に高く設定されています。

また、香港は世界各国から人・モノ・カネが集まる国際都市であるため、世界情勢や海外の需給動向が価格に反映されやすい側面もあります。

グローバルな経済動向(例:世界的なインフレや輸送コストの高騰)が香港の物価に波及し、値上がりにつながるケースもあるのです。

以上のような複数の要因(不動産高騰、輸入コスト、通貨・為替、賃金・富裕層需要、観光・国際需要など)が重なり合い、香港の物価は世界トップクラスになっています。

香港の物価:具体例で見ると?

では、具体的に香港の日常生活ではどの程度の物価なのでしょうか。日本と比べながら、身近な商品の価格をいくつか見てみます。

コーラや水など飲み物の値段(香港 物価 コーラ・水)

日常的に買う飲料について、日本との価格差を見てみましょう。香港ではペットボトル飲料が日本の1.5~2倍程度するケースがあります。

スノーベル

大好きなダイエットコークも300円するにゃ。毎日ブチギレながら買ってるにゃ!

例えば、日本で140円ほどの500mlのコカ・コーラが香港では約280円(約14HKドル)します。

実に1.5倍の価格です。同様に、UCCやアサヒの缶コーヒーは香港では300円超えと、日本の2倍前後の値段になっていました。

スチュアート

これは2025年時点で日本メーカーの缶飲料を香港セブンイレブンで買った場合の実例です。

一方、ミネラルウォーター(500ml)は香港でも5~6HKドル(約110~130円)程度で購入できます。

日本のコンビニで水が100~120円ほどで売られているのと近い水準で、飲料の中では水は比較的割高感が少ない商品と言えます。

これはおそらく、国際ブランド飲料(コーラや日本メーカーのコーヒー等)は輸入品ゆえ高く、ローカルの水やお茶などは安価で提供されているためでしょう。

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実際、香港在住者の体感でも「喉が渇いたら割高な炭酸飲料より、水や現地ブランドの飲み物を選ぶと良い」というアドバイスがあるほどにゃ。スノーベルは水筒を持ち歩いているにゃ。

旅行で訪れる際も、日本の感覚でポンと清涼飲料を買うと「あれ、高い!」と驚くことになるので注意しましょう。

外食・食事の価格帯(香港 物価 食事)

香港の食事代はピンキリですが、一般に外食費は日本より高めです。

とはいえ、高級店ばかりでなく庶民的な茶餐廳(チャーチャーテン)や街角のローカル食堂なら、日本と同程度か場合によっては安く食べられることもあります。

ファストフードで比較すると、ハンバーガー1個が約23HKドル(約480円)というデータがあります。日本のマクドナルドのハンバーガーが150~200円程度なのを考えると2倍近い印象です。ただし香港の23HKドルというのが単品なのかセットなのかで違いはあります。いずれにせよ、マクドナルドなど国際チェーンでも値段は日本より高めと考えてよいでしょう。

スチュアート

私が大好きなFIVE GUYSでセット頼むと2人分で6000円くらいしますね。いつも呆然としながらポテト貪ってます。

一方、ローカルフードでは例えば屋台の魚蛋粉(魚のすり身団子入りヌードル)や茶餐廳のチャーハンなどは30~60HKドル(600~1200円)程度で食べられる店も多く、これは東京の大衆食堂と同じか少し高い程度です。

大衆的な食堂なら日本と同等の価格帯ですが、一般的なレストランだと日本よりやや高い傾向と言えるでしょう。

なお、香港では外食文化が発達しており、中食・外食への需要が高いことから価格上昇の圧力が大きい面もあります。実際、香港の消費者物価指数(CPI)でも外食費用の上昇率が大きく、生活費高騰の一因とされています。

外食中心の生活スタイルだと食費が非常に嵩み、20~30代女性の一人暮らしでも月約10万円(約5,000HKドル)かかるという試算もあります。移住後の節約のポイントとして、「なるべく自炊をして外食を減らす」ことが挙げられるほどです。

コンビニ商品の価格事情(香港の物価:コンビニ)

コンビニエンスストアの商品も香港では日本より全般に割高です。前述のように飲料の価格差が顕著ですが、その他のお菓子や日用品も輸入品が多いため、日本価格の1.5~2倍するものが珍しくありません。

スチュアート

香港のセブンイレブンで売られている日本のお菓子やカップ麺なども、日本の値段を知っていると驚くほど高い場合があります。日本で100円のお菓子が香港では200円以上、カップ麺も日本の倍近い値段だった、という旅行者の報告もあります。

逆に、現地メーカーのパンやスナックなどは比較的安いこともあるので、コンビニで買い物をする際は「日本ブランドか香港/中国ブランドか」で価格が違うと心得ておくと良いでしょう。

コンビニ価格で象徴的なのは先ほどのペットボトル飲料の例ですが、それ以外でも例えばおにぎり1個が日本円にして200円以上したり(日本ではコンビニおにぎりは150円前後)、弁当類も量の割に高価だったりします。

コンビニは便利ですが香港では贅沢品扱いになりやすいので、移住後の普段使いとしてはスーパーや市場を活用した方が食費を抑えられるでしょう。

香港ディズニーでの物価(香港 物価 ディズニー)

香港の物価の高さを語る上で外せない具体例が香港ディズニーランドです。テーマパークはどこでも物価が高めですが、香港ディズニーも例に漏れず飲食やグッズが高価です。

まず入場チケット自体が高額です。大人1日券は日時によって669~939HKドル(約12,000~18,000円!)と設定されています。

東京ディズニーランドの1日券(約8,000~9,000円)よりも高い水準で、繁忙期に行けば東京より数千円高いということもあります。

園内の食事や飲み物も驚くべき値段です。500mlのコーラ1本が約600円、簡単な食事セットでも軽く3000円以上するとの声もあります。

Hongkongディズニーランドの物価はさらに異常
スノーベル

実際、香港在住者のブログでも「ディズニーに行く前に駅のコンビニでおにぎりや飲み物を買って持ち込んだ。コーラ1本600円と聞いてビックリしたので…」という体験談が紹介されているにゃ。

グッズ類も日本のパークと比べて割高に感じるものが多く、家族で訪れる際は相当な出費を覚悟する必要があります。

スチュアート

観光で行くならまだしも、移住して現地で年パスを買って頻繁に…となるとかなり贅沢な趣味となるでしょう。それだけ香港ディズニーは物価高の象徴的な存在と言えます。

このように、日常の買い物から娯楽施設まで、香港では日本に比べて高いと感じる価格が随所にあります。ただ、中には公共交通機関のように日本より安いものもあります(次項参照)。

高いもの・安いもののメリハリを理解しておくことが大切です。

世界の他都市との物価比較

香港が物価世界一と言われる実感をつかむために、他の主要都市と比較してみましょう。

国際的な調査では、香港とニューヨーク、ロンドン、シンガポール、チューリッヒなどが常にトップグループを形成しています。

2022年のECA調査では先述の通り1位香港、2位ニューヨーク、3位ジュネーブ、4位ロンドン、5位東京でした。2024年のマーサー調査では1位香港、2位シンガポール、3位チューリッヒと、都市は違えど香港が首位という点は共通しています。

香港の物価は世界ランキング一位

特に香港と比較されることが多いのがシンガポールです。シンガポールも土地が狭く輸入頼みで、富裕層が多い点で似ています。

ただ、近年の調査ではシンガポールが香港を上回って世界一になるケースもあります。

ニューヨークはインフレ急上昇と宿泊費の値上がりで物価の高さがトップになった。3位と4位は昨年と変わらずジュネーブとロンドンだった。シンガポールは昨年の13位から急上昇し、初めてトップ5に入った。総じてランキングが下がったアジアの都市の一般的な傾向に逆行した。東京は10位と昨年の5位から後退した。

外国人にとって生活費高い都市ランキング-1位NY、東京10位に後退

2025年前後ではシンガポールと香港が世界一を競い合うライバルと言えるでしょう。まぁ、争わなくてもいいんですが。

2025年前後ではシンガポールと香港が物価世界一を競い合うライバル

また、ニューヨークも物価・家賃が非常に高い都市ですが、米国の場合は車社会であったり郊外に住む選択肢があったりと事情が異なります。

それでも、米ドル高の局面ではニューヨークが香港を逆転して「駐在員に最も高い都市」になったという報道もありました。つまり、為替や調査対象によって順位の入れ替わりはあるものの、「香港=世界で指折りの高物価都市」であること自体は揺るぎない事実です。

実際の生活感覚としても、東京などと比べて香港の何が突出して高いかと言えば、やはり住宅コストの差でしょう。

前述のように家賃指数では香港が東京を圧倒しており、これが総合的な生活費ランキングで香港が上位に来る最大の要因です。

Hong Kong has been ranked the most expensive city to live in within Eastern Asia. The world’s largest cost-of-living database Numbeo publishes periodic tables ranking costs of living, property prices, and more for cities around the world, and Hong Kong has been confirmed as one of the most expensive in Asia.

引用:Hong Kong’s cost of living is ranked the highest in Eastern Asia

他方、交通費は香港は地下鉄やバスが安価なので日本(特に東京)より安いです。

例えば地下鉄(MTR)は初乗り5HKD程度(約100円)から乗れますし、バスも2.5HKD(50円程度)から利用できます。東京の地下鉄初乗り170円、バス220円前後と比べると公共交通は香港の方が割安なのです。

このように、物価の内訳を見れば「香港=全てが世界一高い」というより「家賃・外食・輸入品がとび抜けて高い一方で、交通やローカル食品は比較的安い」という構図が見えてきます。

移住に際しては、世界トップクラスの高物価都市であることを踏まえつつ、自分の支出項目ごとに日本との差を把握しておくことが重要です。

移住者向け:香港での生活費の目安

最後に、香港へ移住した場合の生活費の目安を示します。もちろんライフスタイルによって変動しますが、ここでは単身者が香港都市部で暮らすケースを想定します。

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項目月額の目安備考
家賃最低15万~20万円
平均20万~30万円
高級物件40万円以上
狭いワンルームや古い建物なら安め。家具付きサービスアパートや高級マンションは高額。
食費自炊中心:5万~7万円
外食中心:10万円以上
日本食材や輸入品を使うとさらに上がる可能性あり。
水道光熱費1万~2万円電気代が高め。エアコン使用で増加。
通信費約1万円日本とほぼ同じ水準。ネット+携帯電話の合計。
交通費5,000円~1万円公共交通は安価。タクシーを多用すると増加。
娯楽・交際費1万~2万円(控えめな場合)
5万円以上(積極的な場合)
外食・バー通いの頻度によって大きく変動。
  • 家賃:最低でも15万~20万円前後(狭いワンルーム・古い建物の場合)。平均的なサイズ・立地を求めると20万~30万円は覚悟が必要です。家具付きサービスアパートや高級マンションだと40万円超も珍しくありません。
  • 食費:自炊中心なら5万~7万円程度に抑えられる可能性もあります。しかし外食が多いと10万円以上かかることも普通です。日本食材や輸入食品にこだわるとさらに高額になります。
  • 水道光熱費:月1万~2万円(電気代が高めです。狭い部屋でもエアコン使用で電気代がかさみます)。
  • 通信費(ネット・携帯):月1万円前後。日本と大きく変わりません。
  • 交通費:通勤・日常利用では月5,000~1万円程度に収まる人が多いです。公共交通が安いためです。ただしタクシーを多用するともっと増えます。
  • 娯楽交際費:個人差大。控えめに過ごせば月1~2万円でしょうが、毎週外食やバーに行けば月5万円以上もありえます。
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以上を合計すると、単身でも月に約30万~50万円ほどの生活費がかかる計算になるにゃ。日本(東京)の一人暮らし平均が15万円前後とされるのと比較すると、香港では少なくとも1.5倍~2倍の生活コストを見込んでおく必要があるにゃ。

もちろん、郊外に住んで家賃を下げたり、自炊・節約を徹底したりすればもう少し抑えることもできます。しかし香港の場合、郊外でもそれなりに家賃が高かったり、市街地までの交通に時間がかかったりするため、無理な節約には限界があります。

企業から住宅手当が出る駐在員であれば負担は軽減されますが、個人で移住する場合は収入水準と物価水準が見合っているかよく検討することが重要です。

まとめ:香港の物価を理解し、賢い判断を

香港の物価がなぜ高いのか、その理由と具体例、世界比較、生活費の目安について解説しました。土地不足による住宅費の高さ、輸入に頼る経済構造、通貨制度や国際要因、そして高収入層の存在などが相まって、香港は世界トップクラスの高物価都市となっています。

日本人が香港に移住する場合、円安の状況も踏まえると想像以上に出費が増える可能性があります。

しかし一方で、香港は税金が低くビジネスの好機も多い魅力的な都市です。物価の高ささえクリアできれば、得られる経験やチャンスも大きいでしょう。

大切なのは、事前に十分なリサーチとシミュレーションを行い、自分の予算感覚で無理なく生活できるかを見極めることです。「香港の物価は日本の約2倍」という言葉を頭に入れつつ、住まい方や働き方を工夫すれば、香港での生活もきっと充実したものになるはずです。

物価世界一とも言われる香港ですが、その理由を知り対策を考えることで、移住のハードルを下げることができます。本記事が、皆さんの賢い判断と準備のお役に立てれば幸いです。

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