深圳グルメ完全ガイド:広東料理からミシュラン星、日本食まで網羅(羅湖、福田他)

深圳グルメ完全ガイド:広東料理からミシュラン星、日本食まで網羅(羅湖、福田他)

――中国本土で最も急速に発展を遂げ、「イノベーション都市」とも呼ばれる深圳。香港に隣接し、わずか数十年で小さな漁村から高層ビルが林立する一大メガシティへと生まれ変わりました。

香港駐在員目線で解説する:深圳グルメ

そんな深圳の魅力を語る上で外せないのが、世界中のグルメが集結する食文化です。

たとえば広東料理の老舗やミシュランレストランが軒を連ねる羅湖エリアでは、伝統と革新が融合した洗練の味に出合えます。

一方、駐在員やビジネスパーソンが多く集まる福田区は、日本食や各国料理のレベルが驚くほど高く、「ここは本当に中国なの?」と目を見張るようなレストランが続々とオープン。さらに、週末の夜には夜市(ナイトマーケット)や屋台でバラエティ豊かなB級グルメを思う存分味わえるのも深圳ならではの醍醐味です。

Lisa

深圳って高層ビルのイメージが強いけど、そんなにグルメが盛り上がっているとは知らなかった!

スノーベル

実は広東料理だけじゃなく、ミシュラン星付きの国際レストランや人気の日本食店、ローカル屋台まで、本当にいろいろあるんだ。若い都市だけにチャレンジ精神が旺盛で、新しい味もどんどん生まれているよ。

本記事では、そんな深圳が誇るグルメシーンの全貌を網羅的にご紹介します。羅湖のミシュラン掲載店や福田区の最新日本食スポットから、庶民派の屋台や夜市グルメまで、カテゴリ別に見どころをまとめました。

広東料理や点心の王道から、世界各国の料理を取り揃える多国籍グルメの楽しみ方まで、一度に全部知りたい!という方にぴったりの内容です。中国語や英語での情報収集が難しい方もご安心ください。

深圳へ旅行や出張で訪れる方はもちろん、駐在員やグルメ愛好家の方々にも役立つよう、各エリアのおすすめポイントを満載してお届けします。

それではさっそく「アジアの新興グルメ都市」深圳を巡る旅に出発しましょう!

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深圳グルメの魅力と多様性

改めて、中国・深圳(しんせん)は広東省に位置する若い大都市です。

そのグルメシーンは広東料理をベースに、四川や湖南、潮州など中国各地の味が集まった多彩さが魅力です。

スチュアート

点心や焼味(ロースト料理)など伝統的な広東料理はもちろん、スパイシーな火鍋や新鮮な海鮮料理まで楽しめます。

さらに移民都市ならではの国際色豊かなレストランも多く、世界中の料理が味わえるのも深圳グルメの大きな特徴です。日本人旅行者や駐在員にとっても、深圳グルメは発見に満ちた食の宝庫といえるでしょう。

Lisa

広東料理って辛い料理が多いのかな? Shenzhenの料理の味付けが気になる。

スノーベル

広東料理は素材の持ち味を活かしたあっさりした味付けが中心で、実は辛い料理は少ないにゃ。深圳の食事も旨味や素材の風味を重視していて、辛さよりも繊細な味わいが楽しめるにゃ。

このように深圳は基本的にマイルドな広東風味がベースですが、実際には中国各地の郷土料理店が集まり、辛い料理が全く無いわけではありません。

四川麻辣香鍋や湖南料理の刺激的な味も楽しめますし、潮州料理や客家料理といった周辺地域の名物も揃います。

一方で、日本食をはじめイタリアン、インド料理など各国料理の専門店も充実しており、まさに深圳グルメは「中華+世界各国料理」の融合した食文化なのです。

羅湖エリアの広東料理グルメ:伝統名店と話題店

深圳で広東料理を堪能するなら、まずは羅湖(ラホウ)エリアが外せません。

香港駐在員目線で解説する:深圳羅湖(ラホウ)グルメ
スノーベル

羅湖は深圳で最も歴史ある中心地で、広東料理の老舗や人気店が集まっているにゃ。

丹桂轩(ダン・グイ・シュエン)

中でも「丹桂轩(ダン・グイ・シュエン)」は深圳を代表する広東料理レストランの一つです。

香港駐在員目線で解説する:深圳丹桂轩(ダン・グイ・シュエン)
香港駐在員目線で解説する:深圳丹桂轩(ダン・グイ・シュエン)

1995年に羅湖口岸近くで創業し28年以上の歴史を誇り、深センと香港でもその名が知られる老舗ブランドです。

上品で落ち着いた雰囲気の店内で、本格的な飲茶や広東料理を提供し、多くの地元客に「子供の頃から馴染みの深い粤菜(広東料理)の代表格」として愛されています。

看板メニューのひとつ焼味(シウメイ)では、パリッと焼き上げたガチョウのロースト(焼鵝)や叉焼(チャーシュー)が絶品です。

スチュアート

朝夕には飲茶(ヤムチャ)も大人気で、点心をつまみながらお茶を楽しむ伝統的な広東の食文化を体験できます。

広東料理の代表的メニューである「清蒸石斑」(ハタの姿蒸し)。

香港駐在員目線で解説する:「清蒸石斑」(ハタの姿蒸し)
Lisa

新鮮な白身魚を特製醤油ダレと香味野菜で蒸し上げた一品で、深圳では高級店から大衆食堂まで広く親しまれている。素材の甘みを活かした上品な味わいが特徴です!

国贸旋转餐厅(国貿ビル最上階の回転レストラン)

羅湖エリアには他にも注目の広東料理店が点在します。

例えば、深圳の老舗グルメランキングでも常連の国贸旋转餐厅(国貿ビル最上階の回転レストラン)は、1986年開業以来約37年にわたり高品質の広東料理を提供し続ける名店です。

香港駐在員目線で解説する:「国贸旋转餐厅(国貿ビル最上階の回転レストラン
スチュアート

深圳の街並みを一望できる天空のダイニングで、味もサービスも折り紙付きと評判です。

また、香港発の名門レストランも羅湖に進出しています。翠園(Jade Garden)は1971年創業の広東料理老舗で、深圳万象城(MixC)内にオープンして話題となりました(※2023年に一時閉店 (罗湖这家粤菜老字号正式谢幕,市民暖心打卡告别))。

このように羅湖には伝統と格式ある広東料理店が軒を連ね、深圳羅湖グルメを語る上で欠かせないエリアとなっています。

羅湖で味わうべき広東料理の名物

羅湖の広東料理店でぜひ試していただきたい代表的な料理をいくつかご紹介します。広東料理ならではの繊細な味と深圳らしい食材の新鮮さを感じられるメニューです。

  • 清蒸石斑(チンジョンシーバン) – 新鮮なハタ(石斑魚)を丸ごと一匹シンプルに蒸し上げた広東料理の王道です。醤油ベースの特製ソースと葱・生姜など香味野菜が魚の旨味を引き立て、ぷりぷりとした白身の甘みを存分に味わえます。余分な油を使わずヘルシーですが、旨味は凝縮された上品な一皿です。
  • 白切鶏(パイチェッケイ) – 新鮮な鶏肉を丸ごと茹でて作る広東風の蒸し鶏です。茹でることで肉の旨味を閉じ込め、皮はぷるんと柔らかく身はしっとりジューシーに仕上がります。おろし生姜とネギ油の特製ダレをつけて食べれば、淡白な鶏肉に風味が加わり一層おいしくいただけます。
  • 双皮奶(ソウピーナイ) – 広東省発祥の伝統スイーツで、牛乳を使った濃厚プリンです。牛乳を煮詰めてできる膜(皮)を二重に重ねて固めることからこの名がつきました。優しいミルクの甘さとクリーミーな舌触りが特徴で、タピオカや小豆、季節のフルーツをトッピングすることもあります。深圳っ子にも愛される手軽なデザートです。
  • 煲仔飯(ボウジャイファン) – 素焼きの土鍋で米と具材を一緒に炊き込む広東の炊き込みご飯です。土鍋ならではの香ばしいおこげと、鶏肉・腸詰め(中華ソーセージ)・エビ・野菜など多彩な具材の旨味が凝縮した逸品。炊きあがったら醤油ベースのタレを回しかけ、よく混ぜていただきます。パリパリのおこげとふんわりご飯の食感のコントラストがたまりません。
Lisa

ねえ、この双皮奶ってどういう意味?牛乳プリンみたいだけど。

スノーベル

雙皮奶は直訳すると『二枚皮のミルク』って感じかにゃ。牛乳を温めると上に膜が張るでしょ?それを2回重ねて作る広東省のプリンなんだ。ほんのり甘くてクリーミー、深圳でも老舗スイーツとして人気にゃ。

広東料理以外にも、羅湖には各地域の中国料理の人気店が揃っています。

四川料理の「巴蜀風(バースーフォン)」や湖南料理の「湘菜館」などでは、本場さながらのピリ辛料理が楽しめます。とはいえ羅湖グルメの主役はやはり広東料理。

老舗の味から最新トレンドまで、このエリアで深圳羅湖 グルメの奥深さを堪能できるでしょう。

福田区で話題の日本食レストラン

中国にいながら本格的な日本食が恋しくなったら、深圳の中心ビジネス街である福田区へ向かいましょう。

福田区は日本人駐在員も多く、日本食レストランの激戦区です。中でも近年大きな話題となったのが、2019年にオープンした上横町(Yokocho)日本食街です。

香港駐在員目線で解説する深圳:上横町(Yokocho)日本食街

福田区の大型商業施設「UpperHills(深業上城)」内に、日本の有名店16店舗が集結した一大フードストリートで、寿司、天ぷら、焼肉、鉄板焼き、おでん、焼き鳥、居酒屋、鰻料理、バーに至るまであらゆる日本料理が楽しめる夢のようなスポットとして注目を集めました。

スチュアート

オープン当初は「まるで日本に迷い込んだようだ!」と話題になり、その後コロナ禍による長期休業を経て2021年に再始動しています。

上横町では東京や大阪の人気店が多数出店しており、本格的な味と雰囲気を深圳にいながら満喫できます。例えば焼き鳥の名店「鳥屋大吉」や、関西風お好み焼きの専門店、さらにはラーメン横丁まであり、日本人のみならず中国人グルメ愛好家にも大好評です。

福田区にはこの他にも高品質な日本食レストランが数多く存在します。その最たる例が、超高級日本料理店「田舎家(Inakaya)」です。

香港駐在員目線で解説する深圳:超高級日本料理店「田舎家(Inakaya)」

香港や広州で展開する高級炉端焼き店の深セン進出店で、なんと深圳一の超高層ビル「平安金融中心」の115階に店を構えています。

スチュアート

地上約550mからの絶景とともに、職人が目の前で焼き上げる炉端焼きや新鮮な刺身、鉄板懐石コースを味わえるとあって話題沸騰となりました。

田舎家深圳店は2024年にオープン以来、贅沢なロケーションと極上の和食体験で富裕層や美食家たちを惹きつけています。

一方、ビジネス街の中心である会展中心駅やCOCO Park周辺にも、日本人好みの居酒屋や定食屋が軒を連ねています。

例えば「福田驿站」エリア(福田駅近く)には、日本の焼き鳥やおでんが楽しめる居酒屋や、讃岐うどんの専門店などが点在し、仕事帰りの日本人駐在員で賑わいます。

スノーベル

また羅湖区の国貿(グオマオ)エリアも昔から日本料理店が集まる地区で、「神戸屋」や「満天」といった老舗居酒屋があり、日本人出張者の舌を喜ばせてきたにゃ。

最近では日本発のラーメンチェーン一風堂やとんかつ専門店さぼてんなども深圳各所に進出し、手頃な価格で日本の味を提供しています。

Lisa

深圳にこんなに日本食レストランがあるなんて驚き!上横町なんて本当に日本みたいだね。

スノーベル

そうだね。深圳は国際都市だから日本食も大人気なんだ。特に福田区には日本の有名店が集まっていて、寿司からラーメンまで何でも揃うよ。駐在員だけじゃなく中国の若者にも日本食ブームで、週末は上横町が日本人と中国人のお客さんでごった返すほどなんだ。

このように深圳 福田 グルメの中でも日本食は大きな存在感を放っています。カジュアルな居酒屋からミシュラン星獲得シェフによる高級店まで幅広く、日本に負けないクオリティの料理が楽しめるのは嬉しい限りです。

深圳のミシュラン星レストランと高級グルメ

近年、深圳には世界的な賞を獲得する高級レストランも登場し、美食の新天地として脚光を浴びています。

中でも注目すべきは、福田区にある「Ensue(エンスー)」です。

香港駐在員目線で解説する深圳:福田区にある「Ensue(エンスー)」

Ensueは米国三つ星シェフのクリストファー・コストウ氏が手掛けるファームトゥテーブルの創作レストランで、2022年に深圳で開業すると瞬く間に評価を高めました。

その実力は折り紙付きで、深圳初となるミシュラン三つ星を獲得し、さらに2023年の「アジアのベストレストラン50」で第19位に輝く快挙を成し遂げています (深圳餐廳2025|深圳Fine Dining天花板!6間約會聚餐 米芝蓮/酒店餐廳推介)。

スチュアート

広東料理不毛の地とも揶揄された深圳でしたが、Ensueの登場により一躍グルメ界のトッププレイヤーが存在する都市へと躍進しました。

また深圳は、中国版ミシュランとも呼ばれる「黒珍珠(ブラックパール)ガイド」においても存在感を示しています。

2024年の黒珍珠レストラン指南では深圳から17店が選出され、前年より4店増と中国本土で最も上榜店が増加した都市となりました (深圳17家餐廳上榜「黑珍珠」 是中國內地上榜增量第一城市 – 香港商報)。

この中には先述のEnsue(2ダイヤ受賞)をはじめ、フレンチとアジア料理を融合した「Avant」や、広東と潮州のモダン中華「雲璟(Yun Jing)」、最高級ステーキハウスの「Stone Sal」、新潮州料理の「吴」(Wu)など、多彩なジャンルの高級店が含まれています。

Lisa

中でもAvantは無国籍創作コースで人気のレストランで黒珍珠一つ星に輝き、雲璟は鹏瑞莱佛士ホテル最上階で絶景とともに精緻な広東・潮州料理を提供する話題店です。

こうした高級店はいずれも素材と調理に徹底的にこだわり、世界の美食家たちをもうならせるクオリティを誇ります。

深圳には香港や広州で修業を積んだシェフたちが次々と進出し、以前は香港に一歩譲ると言われた食の都が今や対等以上に張り合う存在となりました。

スチュアート

例えば香港ミシュラン星付きの点心マスターがオーナーシェフを務める点心侠や、台湾発の創作フレンチLa Tabléeなど、名だたるシェフの店が深圳で評判を呼んでいます。

さらに、高級中華の世界ではLei Garden(利苑)やCrystal Jade(翡翠拉麺小籠包)といった著名レストランが高品質な広東料理や点心を提供し、ビジネス接待やハレの日の食事に利用されています。

ミシュランガイドが正式に深圳版を発行していない現時点でも、これだけの名店が集う深圳ですから、将来的にガイドブックが刊行されれば星の雨が降ることは間違いないでしょう。

Lisa

深圳って昔はグルメは香港に比べて…なんて聞いてたけど、今やミシュラン三つ星があるなんてすごいね!

スノーベル

そうなんだ。Ensueみたいな世界レベルのレストランが出てきて、深圳は高級グルメの新しい発信地になっているよ。実際、黒珍珠ガイドでも深圳のお店がどんどん評価を上げているし (深圳17家餐廳上榜「黑珍珠」 是中國內地上榜增量第一城市 – 香港商報)、広東料理だけじゃなくフレンチや和食の名店もあって、多様な高級グルメが楽しめるんだ。

ビジネス都市として成長した深圳では、高級志向の食文化も花開いています。

接待や記念日にふさわしいラグジュアリーなダイニングから、最新のガストロノミーを体験できる実験的なレストランまで、選択肢は豊富です。

価格帯は一人当たり数百元から千元超えとお高めですが、それに見合う極上の体験が待っています。美食旅を求めるなら、ぜひ深圳のミシュラン級レストランで特別なひとときを過ごしてみてください。

屋台・夜市で楽しむ庶民派深圳グルメ

高級店だけが深圳グルメではありません。地元の庶民的なグルメを味わいたいなら、屋台夜市(ナイトマーケット)に繰り出しましょう。深圳各地には夜になると活気づく美食街があり、安くて美味しいB級グルメや小吃(軽食)が勢揃いしています。

香港駐在員目線で解説する深圳:屋台飯(ナイトマーケット)

まず訪れたいのは羅湖区の東門老街(ドンメン老街)です。

深圳で最も古い商店街の一つで、夕方から夜にかけて歩行者天国が屋台で埋め尽くされます。

香港駐在員目線で解説する深圳:東門老街(ドンメン老街)

ここでは八哥酸辣粉(酸辣春雨スープ)や長沙臭豆腐(揚げ臭豆腐)、牛雜煮込み(牛モツのスパイシー煮込み)など、中国各地の名物小吃が楽しめます。

スノーベル

濃厚な香りを放つ湖南風の臭豆腐は勇気が要りますが、一口食べれば外はカリッ中はトロッとした食感と発酵風味の奥深さに驚くでしょうにゃ。

東門老街は夜になると提灯やネオンに照らされ、まるでお祭りのような賑わいです。伝統と現代が混じり合う活気ある雰囲気の中、屋台料理を頬張れば、深圳の庶民文化を肌で感じることができます。

スチュアート

羅湖には他にも向西村美食街と呼ばれるエリアがあり、ここは「鶏煲(一人鍋)の街」として有名です。

何十軒もの鶏煲専門店が軒を連ね、土鍋でぐつぐつ煮込んだ鶏肉鍋をビール片手に楽しむ地元客で深夜まで賑わいます。辛さや具材のカスタマイズもできるので、好みに合わせてオリジナル鍋を味わえます。

また羅瑞合美食街という通りでは、なんと1元(約20円)で新鮮な生牡蠣の炭火焼きが食べられる屋台があり、安さと美味しさで話題です。

スノーベル

プリプリの牡蠣にたっぷりのニンニクソースを乗せて焼いた「烤生蚝(カオションハオ)」はビールとの相性も抜群で、思わず何個もおかわりしてしまうはずにゃ。

福田区にもユニークな夜市があります。代表的なのは水囲村夜市(水囲村美食街)です。

香港駐在員目線で解説する深圳:水囲村夜市(水囲村美食街)

福田口岸(香港との境界)から2駅ほどの便利な場所にあり、毎夕方5時ごろから屋台がずらりと並びます。

スチュアート

ここは台湾の夜市を思わせる雰囲気で、烤冷面(鉄板焼き冷麺)や蘭州串串(ラム串焼き)、クラフトビールやさらには寿司バーまで多様な食が揃っています。

ライトアップされたお洒落な装飾の下、若者たちがおしゃれに飲み歩く様子は、従来の屋台のイメージを覆すモダンな夜市といえるでしょう。

南山区では南門一坊美食観光夜市が有名です。ここは30店舗近い台湾屋台が集結した観光型ナイトマーケットで、大腸包小腸(台湾風ソーセージのもち米腸巻き)や台南牛肉麺など、本場台湾の味が深圳で楽しめると人気です。

家族連れも多く、ゲーム屋台やライブ演奏などエンタメ要素もあるため、食べ歩き以外にも楽しめます。

宝安区にも鹽田夜市街翻身夜市など大型夜市が点在し、各所で個性豊かなローカルフードが堪能できます。

Lisa

この臭豆腐、すごい匂いだけど本当に食べられるの…?

スノーベル

臭豆腐は確かに匂いは強烈だけど、食べると外カリ中トロで意外とイケるよ!発酵豆腐を揚げてあるんだけど、癖になる旨さで、現地では“臭いほど美味い”って言われてるくらいなんだ。

まぁ・・・個人的にワイは無理やけど

スチュアート

ちょいちょい本音出て草

ローカル屋台でぜひ試してほしいのが沙井生蚝(シャージンオイスター)光明乳鸽(グアンミンピジョン)です。

沙井生蚝は深圳市郊外の沙井エリア名産の大ぶりな牡蠣で、炭火焼きにするとプリッとした身から濃厚な海の旨味が溢れます。

特にガーリックと唐辛子を効かせた「烤沙井蚝」は、一口ごとに新鮮さと香ばしさが広がり絶品です。

一方、光明乳鸽は郊外の光明地区発祥の若鳩のローストで、特製スパイスに漬け込んだ鳩をこんがり焼き上げた広東式の珍味。小ぶりながらジューシーでコクのある味わいが特徴で、深圳中心部でも専門店が人気を博しています。

これらは少し足を延ばさないと本場には行けませんが、市内の屋台やレストランでも提供している場合があるので、見かけたらぜひ挑戦してみてください。

Lisa

庶民派グルメとはいえ、その土地ならではの名物に出会えるのが夜市巡りの醍醐味です。

スノーベル

まぁワイは夜市苦手なんだが妻が大好きで仕方なく行っとる

深圳の屋台グルメは衛生面でも近年改善が進み、観光客でも比較的安心して楽しめるようになっています(とはいえ基本的な注意は必要です)。

活気あふれる夜の食べ歩きは、深圳旅行の思い出に強烈な彩りを添えてくれるでしょう。

世界各国の料理も楽しめる国際都市・深圳

深圳は前述の通り多民族が暮らす国際都市です。そのため、日本食以外にも各国料理のレストランが充実しています。中でも西洋料理の選択肢は豊富で、本格的なフレンチからニューヨークスタイルのステーキハウスまで揃っています。

Lisa

たとえば南山区の海沿いにある蛇口(シーコウ)エリアの「海上世界(Sea World)」は、外国人居住者も多い地区で、イタリアン、アメリカン、インド料理、タイ料理など多国籍レストランが集まるグルメスポットです。

実物大の船がランドマークとして置かれた広場を中心に、おしゃれなバーやカフェも林立し、夜は生演奏を聴きながら各国の料理を楽しむことができます。

ピザの石窯があるイタリアンでワインを傾けたり、本格カレーのインド料理店でスパイスの効いた料理に舌鼓を打ったりと、連日多彩な国籍の人々で賑わっています。

スノーベル

福田区のCOCO Park周辺も国際色豊かなナイトスポットにゃ。大型ショッピングモールに隣接して欧米風のバー街があり、アメリカ式のハンバーガーダイナーやドイツビールが飲めるパブ、スペイン風タパスバーなどが軒を連ねます。

週末の夜ともなれば、多国籍のエクスパット(駐在員)と地元の若者が入り混じって国際的なムード。深圳にいることを忘れるような雰囲気でグローバルな食体験ができるにゃ。ワイはここが一番好きにゃ。

さらに深圳には各国料理のフェスティバルやイベントも開催されるほど、国際グルメへの関心が高まっています。

Lisa

韓国人コミュニティも大きく、韓国焼肉やビビンバ、チゲ鍋の店が南山エリアに点在します。

中東系の料理では、本格窯焼きのピタパンが美味しいレバノン料理店や、新疆ウイグル自治区のシシカバブやピラフが味わえる新疆餐厅も人気があります。

ヴィーガンやグルテンフリー対応のカフェも登場しており、食の多様性という点でも深圳は中国随一でしょう。

このように深圳グルメシーンは実に懐が深く、広東料理から各国料理まであらゆる嗜好に応えてくれます。旅行で訪れる方は、ぜひ滞在中に高級店から屋台まで振り幅広く挑戦し、多面的な深圳の味を堪能してみてください。

きっと「美食の都・深圳」の魅力に取り憑かれることでしょう。

最後に、深圳でグルメを楽しむ際のポイントを少しだけ。中国のレストランでは基本的に大皿料理を皆でシェアするのが一般的です。一人一皿ではなく複数注文して取り分けましょう。

また、ご飯の席では箸をお椀に突き刺したりしない、日本と同じマナーに注意が必要です。

Lisa

食後にはプーアル茶やジャスミン茶など中国茶をいただくと胃がすっきりします。

深圳は治安も比較的良いですが、夜市ではスリ防止のため荷物は前に抱えるようにしましょう。

それでは、深圳グルメ探訪を心ゆくまで楽しんでください!深圳ならではの美味しい発見が皆さんを待っています。

以上

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